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2021-05-25 14:58:00

 

今年度1回目となる620日の日本留学試験(EJU)について、実施元の日本学生支援機構(JASSO)では、発出中の緊急事態宣言がさらに延長された場合でも、現時点では予定通り試験を実施する方針だ。関係筋が24日、『留学生新聞』の取材に対して明らかにした。

 

政府は週内にも、東京都や大阪府など9都道府県に今月末まで発出中の緊急事態宣言を延長する公算が高まっており、新たに620日を期限に対象とした沖縄県を含め、宣言期間がEJUの実施日前後まで延びる可能性が出ている。

 

ただ試験の実施自体が感染拡大を招くリスクは低いことに加え、EJUを留学生の入学選考に活用している各大学も、試験実施を前提に2022年度留学生入試を例年通り行う方向で準備を進めており、現状では「昨年6月のような(中止となる)事態は避けられるだろう(大学関係者)」との見方が強まっている。

 

今年の主要な受験対象者は、昨年7月以降新たに来日した留学生(47755人/212月時点)で、この内、大学や専門学校への進学希望者の大半が、6月か11月のEJUを受験するとみられている。

 

EJU6月試験の受験票を発送

 

日本学生支援機構(JASSO)は先週末までに、620日に行われる2021年度第1回日本留学試験(EJU)の受験票を、日本国内の応募者に発送した。応募者は全国で16754人。試験会場は全国16都道府県で32会場に上る。昨年11月試験と同様にコロナ禍で行われる今試験でも、細心の感染防止対策がとられ、37.5℃以上の発熱や感染が疑われる症状がある場合にはあらかじめ受験しないよう求めるほか、入場前の検温、マスクの常時着用、食事中の会話自粛等への協力を要請する。当日は受験票、筆記用具、時計、身分証明書(在留カード、パスポート等)の持参が必須。昼食も必要に応じて受験者が用意するが、当日の受験科目が「日本語」だけの場合には半日で終了するため昼食の持参は必要ない。

 

もし受験票に印刷されている氏名や性別、生年月日等に誤りがある場合には、当日会場では訂正ができないため、そのままの受験票で受験し、試験終了後にコピーに赤字で修正の上、日本留学試験受付センターへ71日までに郵送する。

 

なお、各地の試験会場には大学キャンパスが多く設定されているが、大学によっては複数のキャンパスがある場合や、民間の貸会議室でも名称が似通った会場が存在するケースもあり、万一行き場所を間違えると試験を受けられなくなってしまうため、JASSOでは、受験票に記載された会場へのアクセスや所要時間等について事前にしっかり確認しておくよう、注意を呼びかけている。

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