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2021-08-16 12:54:00

~主要私大の2021年度留学生在籍総数を本紙調査~

 

留学生を受入れている各私立大学の最新の受入れ状況が判明した。『留学生新聞』では5月から7月の期間、全国の主要私立大学(約70大学)の協力を得て、最新の留学生在籍数に関するアンケート調査を行った。基準日は今年51日時点かまたは直近時点で、各大学の学部・大学院・日本語別科等に在籍している留学生の総数を尋ねた。調査時点で統計がまとまっていなかった大学については、当該校が後日公表した数字を最新の在籍数とした。

同調査の集計結果によれば、今年度、留学生在籍総数が千名を超えている大学が、現在判明しているだけで少なくとも13大学に上る。この13大学はいずれも2020年度の日本学生支援機構(JASSO)による調査で、同様に在籍数が千人超だった18大学の中に含まれている。  

本紙調査ベースでみると、受入れ数が千人超の私大で、昨年度に比べ実数が増えた大学はほぼ半数に上り、減少していてもほぼ前年度並みの大学が多数を占めた。留学生の在籍規模が大きな「マンモス校」は、長期化するコロナ禍にあっても、堅調な受入れ状況を維持していることが裏付けられた形だ。

 

★早大が最多の3252人 立命館大とAPU2千人台 

各私大別の状況をみると、本年度も全国最多の留学生を受入れているのは早稲田大学で、51日時点で在学し、有効な在留資格を所持することが確認された留学生が3252人に上る。在籍段階別の内訳では大学院2097人、学部1131人、日本語教育24人となっており、出身国・地域別では中国出身者が2241人で全留学生の68%を占める。早大には単独で200人以上の留学生が所属している学部または大学院研究科が5つあった。

一方、西日本エリアでは立命館大学と立命館アジア太平洋大学(APU)が双璧で、両校とも2千人を超える受入れ数を有する。立命館大学には51日時点で学籍を有する正規留学生が2620人おり、この内中国出身者が1617人。APU は在留資格が「留学」である「国際学生」が同基準で2651人に上る。

★受入れ「千人超」大学の顔ぶれは?

さらに首都圏においては、慶應義塾(1908人)、明治(1675人)、日本(1598)、上智(1514人)の各大学が1500人を超える留学生を受入れているほか、東海(1301人)、拓殖(1080)、法政(1073)の各大学も千人超。日本経済大学には東京キャンパスのみで1238名が在籍する。

近畿圏では関西(1164人)、同志社(1107人)の両大学も昨年度に続き千人を超えているほか、関西学院大学が929人と大台目前に迫っている。

なお上記の数字はいずれも各大学によって基準日が異なるほか、コロナ禍に伴い本国にいる学生の扱いにも差異があるため、実数の単純な比較はできない。

 

※各私大の留学生在籍数に関する詳細は、下記「2022大学特集」オンライン電子版P2-4を参照。

(注:本稿締切時点で最新の実数が不明だった大学については、一部内容が本文と異なる。)

オンライン電子版➡➡ https://cdn.goope.jp/176510/210715133717-60efbb7d80256.pdf