インフォメーション

2021-11-10 15:24:00

  将来のビジネスに直結する 実践的な経営知識が学べる!

現役の実務家らによるビジネス直結の教育内容が人気の立正大学大学院経営学研究科(東京都品川区)が、今年度も留学生の積極募集を行っている。同研究科では少人数教育を主体とした対面授業に力を入れており、「日本語サポート制度」など留学生へのきめ細かな支援体制にも定評がある。留学生が抱える経済的な困難に配慮し、成績優秀者向けに2年次の学費を50%減免する取組も継続的に実施中だ。同研究科の留学生サポート全般と、2022年度留学生入試の概要、及び今年度オープンした新校舎の最新情報などについて、杉原周樹・大学院経営学研究科長に話を聞いた。

 1101日文1面面写真(研究科長).jpg

(杉原周樹・大学院経営学研究科長)

 

――立正大学大学院で学べる経営学の特色とは何か?

 

杉原研究科長:現在大学院に進学する留学生の多くが、将来のビジネスに欠かせない専門知識を身につけることを希望している。中でも会計・税務やマーケティング、経営学に関する幅広い知識は、卒業後の起業、会社経営などあらゆるビジネスシーンで通用するという意味で、特に学ぶ意義は大きい。徹底した実践教育を特色とする当研究科では、現役の税理士や会計士など、実務家による講義を重視している。

 

――昨今、対面授業が制約される社会的な状況も生まれているが、オンライン授業を含めた今後の対応方針は?

 

杉原研究科長:昨年度はオンライン授業で対応せざるを得ない時期もあったが、わざわざ来日し入学してくれた留学生たちの要望や対面授業の教育効果を鑑みても、最大限、対面方式が望ましいことは言うまでもない。本学の強みは少人数教育が主体で、環境の変化にフレキシブルに対応したきめ細かな学生サポートができる点にある。今後も様々な防疫対策を講じながら、対面授業を主体に運営していく方針だ。

 

――コロナ禍では留学生の経済的な状況も厳しさを増した。大学院として経済的な支援は続けていくのか?

 

杉原研究科長:2020年度から成績優秀な留学生を対象に、修士課程2年次の授業料を50%減免する取組を始めており、この措置は2022年入学生向けにも継続する予定だ。本学にはこの他に研究科独自の奨学金や日本学生支援機構(JASSO)の学習奨励費もあり、例年、ほとんどの留学生が何らかの恩恵にあずかっている。経済的な面で留学生にやさしい環境と言えるだろう。

 

――大学院入学に際して日本語にやや不安を抱える留学生も少なくないが。

 

杉原研究科長:当研究科では教員による日常的な学習支援とは別に、教員が推薦した本学学部生や大学院生が、留学生の全般的な日本語サポートを行う制度がある。また同じ出身国の先輩によるフォローも随時行われており、留学生の間で好評を得ている。入学後はしっかりとしたサポートが得られるので、安心して相談してほしい。

 

――2022年度入試への出願にあたり、留意しておくべきことは?

 

杉原研究科長:日本国内の大学または大学院を卒業・修了していない人は、「日本留学試験(EJU)」の受験か、または「日本語能力試験(JLPT)」の合格が必要となるので、(詳細は本紙日本語2QA参照)、必ず事前の受験をお願いする。また母国での学歴について相談が必要な場合には、事前に大学院事務室まで問い合わせてほしい。入試は日本語力と経営学の基礎学力、及び個々の学習意欲等を踏まえ、実力本位で選考する。奮って応募していただきたい。

 

――経営学研究科のある大崎キャンパスでは今年、新校舎が完成し、留学生の学習環境も大きく変わった。

 

杉原研究科長:新校舎内には「院生研究室」があり、大学院生が自由に利用できるPCとプリンタが設置されている。経営学の専門書と論文も多数取り揃えており、日常的な研究と修士論文の作成をサポートする体制が一層充実した。またカフェテリアなど魅力的な憩いの設備も増えた。来春入学する留学生の皆さんにはぜひ、この新校舎でキャンパスライフを満喫してほしいと願っている。

 

【留学生が語る 立正大学のキャンパスライフ】

 

家具専門店の開業を目指し 生きた経営学を学ぶ

●立正大学大学院経営学研究科2年  苑徽さん

 

1101号中文1面写真留学生(翁さん).JPG

 ( 苑徽さん)

 

私の両親は、中国で家具小売業の経営に携わっています。将来私も同じ道に進みたいと考え、同業態が成熟した発展を遂げている日本で経営管理を学ぶため、留学を志しました。相談に乗ってもらった父から、同じ東アジアの国で生活環境も似ている日本を勧められたことも、決断の要因でした。

日本語は来日後、本格的に学び始めたので、当初は特に聞き取りで苦労しましたが、毎日接する人と対面で会話を交わす内にどんどん上達し、日本語学校在学中に日本語能力試験N1に合格することができました。

中国には「選択が正しければ、努力の成果も増す」という諺があります。私も進学先を選ぶにあたっては熟考を重ねました。最終的に立正大学大学院経営学研究科を選んだのには明確な理由があります。まず小売業の店舗経営について学ぶためには、常にビジネスの最新情報を入手できる環境が必要と考え、東京都内の大学に絞って検討しました。立正大学がある品川区は企業やサラリーマンがとても多く、生きた経営学をリアルに学ぶ上で最適な環境でした。そして指導教員の研究分野が、自分の学びたい内容と一致していたことが特に大きかったです。私は中国の大学で広告分野を専攻していたのですが、もっと広く深く、経営学全般を学びたいという希望があったので、立正大学大学院経営学研究科は自分の条件にピッタリでした。

入学後は、経営学に関連した多岐に渡る授業に触れ、探求を深める日々です。例えば、日本の経営者の遍歴から著名企業の歴史を紐解く授業や、米国ポートランドの事例を日本の街づくりに生かす授業はとても興味深いものがあります。特に多くの店舗が進出し、顧客で賑わうようになった商店街の成り立ちを学ぶことは、将来自分がイメージする店舗経営にも大いに参考になります。

修士論文は、中小企業経営をテーマに現在執筆中です。当初は漠然と「中小企業のイノベーション」をコンセプトとして考えていましたが、先生からもっと具体化するようアドバイスを受け、イノベーションの中でも、中小企業の情報活用と経営者の能力との関係性に論点を絞りました。修論作成と並行して、残りの学生生活の中で日本のサービスや商品にできるだけ多く接し、店舗経営者が行っている独自のサービスや陳列上の工夫などの取組を学びながら、中国に採り入れられるものはどんどん吸収していきたいです。そして卒業後は中国へ帰国し、実務経験を積んだ後、一日も早く自分の家具専門店を開業できるよう頑張ります。

立正大学大学院経営学研究科は学費の減免制度や奨学金制度も充実しており、定期的に大学の国際交流センターによるサポートが得られるので、留学生でも安心して学ぶことができ、お勧めの環境です。

これから大学院進学を目指す皆さんに、私が一番伝えたいのは「情報は力なり」という言葉です。自分にとって真に役立つ情報源を見極め、取捨選択していってほしいと思います。得られる有用な情報が多ければ多いほど、皆さんの留学生活を充実させる原動力となるでしょう。

1101 20.jpg