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2022-03-18 11:26:00

 

海外からの入国者が入国時に検疫所へ提出する「出国前72時間以内の検査証明書」について、厚生労働省は日本では認められていない検体名や検査方法が記載されているため無効になる証明書が多く見られるとして、取得の際は現地の検査機関に十分確認するよう入国予定者に注意を喚起している。

現在、有効な検体として厚労省が認めているのは、▶鼻咽頭ぬぐい液、▶鼻腔ぬぐい液(核酸増幅検査のみ)、▶唾液、▶鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合、のいずれかとされている。

しかしながら入国者が提出する検査証明書の中には、検疫で有効とは認められていない「Throat (swab/smear)(咽頭ぬぐい)」、「Oral (swab/smear)(口腔ぬぐい)」等の検体名や、「Rapid antigen (test/kit)(迅速抗原検査)」等の検査方法が見られ、例えば有効とされている「抗原定量検査」を、市販の抗原検査キット等で陽性か陰性かだけを簡易診断する「抗原定性検査」と混同するケースもあるようだ。

入国時に有効な検査(陰性)証明書が提出できない場合には、日本への上陸が認められないことになるため、入国予定者は細心の注意が求められる。また検査証明書の様式は所定のフォーマットを使用するのが原則で、同フォーマットでの証明書が入手困難な場合には、任意の書式での提出も認められているが、検査証明書に記載すべき内容が全て満たされている必要がある。(詳細は下記サイトを参照。)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

 

★受付済証の発行件数 3週間で30万件に迫る

 

入国者フォローアップシステム(ERFS)による新規入国希望者向け「受付済証」の発行件数は、昨日(17日)が18時までの日計で 5109 件だった。一昨日(16日)は最終的に5487件。これまでの累計発行数は291133件となっている。システム稼働後ちょうど3週間が経過したが、待機留学生らの入国を前提とした申請件数は今なおハイペースを維持しており、数日中にも総交付件数は30万件を超えるとみられる。

 

★自民党、「『留学生に10万円支給決定』は誤報」

 

自民党は、今月10日に「水際対策の緩和に伴い、政府が外国人留学生への10万円支給を決定した」旨の報道があったことに対して、「こうした決定がなされた事実はなく、全くの誤報」とする声明を党機関紙「自由民主」の先出し情報として17日に公表した。

 

同党では、問題の報道が指す支給制度は政府が昨年12月から運用を開始した「学生等の学びを継続するための緊急給付金」と考えられると指摘。この制度は新型コロナの影響で困窮していると学校が判断・推薦した学生等に10万円を支給するもので、日本人学生も外国人留学生も対象だと事実関係を説明した。

 

その上で声明では、今回の緊急給付金をめぐる扱いに関し、当初の支援対象が「令和3930日までの入学・在籍」者となっていたのを、年末年始からの感染拡大の影響を受けた学生等にも支援が届くよう、39日に文科省が運用を柔軟化したものだとして、報道が関連づけた水際対策とは無関係だと指摘している。

 

同報道をめぐっては、今月からの水際緩和に伴い来日する留学生を対象に10万円が支給されるというような誤った情報が拡散されたり、SNS上で政府与党への批判が起こるなど波紋を呼んでいた。文部科学省では11日時点で一連の事実関係について説明するとともに、報道内容を否定する声明を出している。

 

★日本語能力試験(7月) 中国で出願開始

 

中国国内では、73日に予定されている2022年日本語能力試験(JLPT)のオンライン出願が開始された。今月14日からは第一段階として、個人情報等の登録受付を開始。第二段階となる21日以降は、N1を皮切りに、受験レベルごとの出願受付が始まる。中国内では香港や東北部など一部地域で新型コロナ・オミクロン株の感染が急拡大していて、まだ試験日までは4ヶ月近くのインターバルがあるものの、当局は今後の感染拡大の影響次第では試験中止の可能性もあるとしている。 なお今年から試験会場として、新たに江蘇省の江蘇商貿職業学院が加わった。

 

★帰国留学生総会をオンライン開催

 

日本留学の経験を活かして母国で活躍中の元日本留学生(帰国留学生)の総会が16日、オンラインで開催された。昨年3月に続き2回目の実施で、のべ50か国からの参加があった。同総会は帰国留学生の日本との繋がりの再認識を図るとともに、元留学生同士の現地ネットワークを強化し、交流を活性化することを目的としている。

 

会合に参加した上杉謙太郎外務大臣政務官は、厳しさと複雑さを増す今日の国際社会において、留学により相手を理解することの大切さを肌で経験した帰国留学生の存在はかけがえのないものであると指摘。今総会が帰国留学生の結束を深める機会となることや、国の枠を越えた留学生会の活動が今後数多く生まれることを期待する旨述べたという。

総会では、岸田文雄首相のビデオメッセージが上映され、総会後の懇親会には安倍晋三元首相が特別参加し、帰国留学生との親睦を深めた。

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