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~ASEAN諸国でのビザ発給体制強化/国内航空会社以外の空きフライトを有効活用~
岸田文雄首相は3月20日、訪問先のカンボジアでの記者会見で、今月14日からスタートした「留学生円滑入国スキーム」に言及し、「スキームをどれだけ活用できるかはしっかりと追及しなければならないし、今後も状況を見ながらどう拡大していくか考えなければいけない」と述べた上で、「ベトナムとかインドネシア、カンボジアなどASEANの諸国においては、ビザの発給作業が滞っているという指摘もある」として、ASEAN諸国の在外公館で留学生向けの窓口の設置を行い、受入れ体制の強化を図っていく方針を示した。
一方で同スキームでは、利用できる航空会社が日本航空(JAL)と全日空(ANA)に限定され、利便性に課題が残る。これについて岸田首相は、現時点では日本の航空会社を中心に留学生の活用をお願いしているが、「今後は国内に限らずいろんな航空会社にフライトの空きを有効に活用してもらう協力をお願いすることも考えていかなければならない」と述べた。
★特定技能外国人・技能実習生の継続的な来日に期待を表明
〜日本・カンボジア共同声明に盛り込まれる〜
岸田文雄首相は20日、カンボジアのフン・セン首相と対面での首脳会談を行い、日本・カンボジア共同声明に署名した。声明文の中で「人的交流」に関する部分には、フン・セン首相が「2022年3月1日からの特定技能外国人・技能実習生の受入再開に係る日本政府の決定を歓迎した」ことや、岸田首相が「新型コロナウイルスの感染状況が改善された際には、カンボジアから多くの特定技能外国人・技能実習生が継続的に来日することへの期待を表明した」ことを明記。同時に、現在実施中のカンボジアの行政を担う人材を日本が留学生として受入れ、育成していくための協力を引き続き継続していくことでも一致した。
★文科省、優先的な面接授業の実施や交流機会確保を求める
文部科学省は令和4年度の大学等における授業の実施に関する留意事項を、22日付で各校向けに通知した。「学生の学修機会の確保と感染対策の徹底を両立」するよう求めるとともに「学生一人一人の立場に立って、引き続ききめ細かな対応に努めていただくことが重要」としている。
特にこれまでコロナ禍の影響を受けてきた在学生に対する優先的な面接授業の実施や、学生同士のコミュニケーションの円滑化に資する交流機会の設定等に配慮するよう求めた。文科省の今年度調査で中退者・退学者の内、「学生生活不適応・修学意欲低下」を理由とする割合が増えており、これら該当者の中にはオンライン授業の実施等によりキャンパスへ通う機会が充分得られず、学生同士や教職員との人的交流ができていない状況が想定されるためだという。
同省では令和4年度前期における各大学等の授業の実施方針等について別途調査を実施する予定としている。
★【ERFSによる新規入国希望者向け「受付済証」の発行件数】 :約29万8千件
3月21日:885件(18時までの日計)
3月20日:386件(最終)
24日間累計:29万8705件
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