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2022-03-28 13:56:00

 

今年130日に実施された第34回介護福祉士国家試験の合格者が発表され、全合格者60099人の内ほぼ1%に相当する616名が、現役の外国人留学生だったことが分かった。主催者によれば、留学生の受験者総数は2053名で合格率は30%。この他に、前年度までに卒業した元留学生の受験者が562名おり、うち41名が合格している。いわゆる「養成施設ルート」から今回、介護福祉士国家試験に合格した留学生と元留学生は、総勢657名となった。

 

※留学生の合格率は昨年より約7ポイント減

 

養成施設別で、現役留学生の合格者数が最も多かったのは専修学校香南学園(高知県)で受験者24名中21名が合格(合格率87%)しており、10名以上の留学生合格者を輩出した施設は全国に18校あった。一方で留学生の国家試験受験者が40名を超えた6校の内4校では、合格率が015%と低迷している。また昨年度の第33回試験と比較すると、留学生の合格者数は10名増えているが、受験者数も今回の方が約400名多かったため、合格率では昨年(36.7%)から7ポイント近く下がっている。

長引くコロナ禍で試験対策が様々な制約を強いられる中、外国人受験者も想定した質の高い学習環境をいかに確保するかが、引き続き課題となりそうだ。

 

★空港検疫の陽性率2%前後 水際緩和の前後で変化なし

 

36日から12日の週に、日本入国時の空港検疫における新型コロナウイルス感染症検査で、外国籍者の検体数13868件の内、陽性検体数は283件、検体数に対する陽性率は2%だったことが、厚生労働省のまとめで分かった。また日本人帰国者も含めた総検体数(32360件)に占める陽性率は1.4%476件)となっている。一方、この前の週227日~35日)は日本政府が外国人向けの水際措置を緩和した前後に当たるが、外国籍者の陽性率は1.9%(検体総数11812件、陽性が230件)となっており、水際緩和の前後2週間で状況にほぼ変化は見られない

 

来日した外国籍者の状況を入国前の滞在国・地域別にみると、入国者数が最多の中国は36日から12日の週で検体数1974件の内、陽性は1件のみで、台湾は入国者377件の全部が陰性だった。一方で国・地域によっては、日本入国時の検疫陽性率が3%から10%に高止まりしているところもわずかながらある。これらはいずれも、日本政府が現在、入国時に検疫所指定施設で3日間の待機を求める「指定国・地域」となっている。

目下、「指定国・地域」であっても3回のワクチン接種を完了している場合には、自宅等待機施設での待機となる緩和措置が採られているが、世界的に変異株の流入リスクが高まっていることから、入国後の健康観察には引き続ききめ細かな対応が求められる状況と言える。

 

4か国を自宅等待機に変更、「指定国・地域」は10か国に

 

政府は26日から水際措置の対象国(地域)指定を再び見直し、ネパール、シンガポール、モンゴル、ミャンマーの計4か国を、自宅等待機へと変更した。227日から35日の期間の入国時検査(滞在国別)で、ネパールとシンガポールは外国籍者の陽性率が下がっており、モンゴルとミャンマーは陽性検体数ゼロとなっていた。これに伴い、検疫所指定施設で3日間の待機が必要な指定国・地域は、のべ10か国まで減少した。

 

*検疫所長の指定場所(宿泊施設)で3日間待機と入国後3日目の検査が求められる国・地域

327日現在】

 

イラン、インドネシア、エジプト、韓国、サウジアラビア、スリランカ、トルコ、パキスタン、ベトナム、ロシア全土

 

ERFSによる新規入国希望者向け「受付済証」の発行件数:約319千件

 

327日:426件(18時までの日計)

326日:856件/25日:4291

31日間累計:319240

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