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航空券の取得が困難な来日留学生をサポートするため文部科学省などが設けた「留学生円滑入国スキーム」に、中国キャリアの深圳航空(広東省)が新たに加わった。今月17日以降の日曜日に成田空港へ到着する深圳からの航空便が、追加で利用可能となる。
当初、日本政府は金曜日から日曜日までの到着便については円滑入国スキームの対象外としていたが、中国やネパール等一部国については就航便の運航数自体が限られており、当初の枠内では留学生らの入国に支障が出かねないと判断。すでに今月8日以降、大連、広州、上海、福州及びカトマンズの各地から成田へ向かう週末便も一部利用できるようにした。
末松信介文部科学大臣は12日の会見で、同スキームによりすでに約300人の仮予約が完了したことを明らかにしている。
★首相、海外の大学誘致で「スタートアップ」集積のキャンパスづくりを
岸田文雄首相は12日に行われた「新しい資本主義実現会議」で、今後海外の大学誘致を含め、「スタートアップが集積するキャンパスづくり」を進める方針を表明した。一般的に「スタートアップ」は新たな価値観を生み出すことで、前例のない新規ビジネスを創出するイノベーションを意味する。首相は、優れたアイデアや技術を持つ若い人材への支援策を抜本的に拡充すると述べたほか、人材の流動化については日本経済団体連合会(経団連)会長に協力を仰ぎつつ、副業・兼業を認める企業数を拡大していく考えも披露した。
★JLPT7月試験 欧州2都市が早くも中止に
今年7月に行われる予定の第1回日本語能力試験(JLPT)で、早くも新型コロナウイルス感染症拡大の影響が出ている。運営団体によると、国外の実施会場の内、ドイツ・ハンブルクと英国・エディンバラの2会場で予定されていた試験が行われないことが決まった。現時点でアジア諸国においては中止等は出ていないが、この内、中国当局は先月時点で、今後の感染状況次第では政府部門の指示に従い試験が中止となる可能性も排除できないとしており、コロナ感染終息の見通しが立たない中、実施の先行きは依然として不透明なままだ。
★受付済証の発行件数 36万5千件に
新規入国を希望する外国人向けに入国者フォローアップシステム(ERFS)を通じて発行された「受付済証」の件数が、昨日18時までの総数で36万5545件となった。今週に入ってからも11日以降一日あたり3千件前後と、先週までとほぼ同じペースで推移している。上記の数はいずれも留学生のほか、技能実習生等、全ての在留資格に該当する人を含めたもの。