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~本紙独自調査、今年度時点の在籍状況が判明~
『留学生新聞』では今年6月、全国の主要私立大学を対象にアンケート調査を実施し、今年度の入学者状況を反映した最新の留学生総数について回答してもらった。基準時については文部科学省に報告された本年5月1日時点の留学生総数、または各大学で集計した最新の総数のどちらかで、学部生(本科生)、大学院生、日本語別科生、交換留学生、科目等履修生等も含めた「留学」の在留資格者総数をベースとした。
集計結果によれば、留学生の今年度における受入れ総数が千名を超えている私立大学は、全国で少なくとも十数校に上った。私大中最多の留学生を受入れているとみられるのは早稲田大学で、今年5月1日時点で有効な在留資格「留学」を所持する在学生(休学中及び海外留学中の人を除く)が3456人に上っている。内訳は学部が1248人、大学院が2117人等となっており、留学生の出身国・地域別では中国(2092人)、韓国(331人)等が多い。
首都圏では早大のほかに慶應義塾大学(1939人)、日本大学(1614人)、東海大学(1431人)、明治大学(1389人)、上智大学(1264人)、拓殖大学(1228人)、法政大学(1075人)の各校も、留学生の在籍総数が千人を超えており、日本経済大学は東京渋谷キャンパスだけで千名近く(931人)を受入れている。
一方、西日本リアでは立命館大学(2728人)と立命館アジア太平洋大学(2567人)が双璧となっていて、この内、立命館大は留学生のほぼ6割(1625人)を中国出身者が占める。さらに同志社大学(1144人)、関西大学(1077人)が続き、関西学院大学(929人)も千人越えを射程にとらえている
受入れ総数が500~1000人規模の大学を含めて、実数では前年度より減少したところが多く、コロナ禍に伴う一昨年からの水際対策により、留学生の入国が長期間滞っていた影響が現れた形だ。政府が入国制限を緩和した今年3月以降は6月末までの4か月間に、約10万5千人の新規留学生が大挙入国していて、来年度は各大学の留学生総数がプラスに転じることが見込まれる。
(注)上記の調査結果は対象となる基準時に加え、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う休学者や本国滞在中の学生に関する各校の集計基準も、各校ごとに異なっているため、単純な比較はできない。また日本学生支援機構(JASSO)が毎年集計している留学生の在籍状況調査結果とは必ずしも一致しない。
※主要私大の留学生在籍数一覧表(↙下記リンク第2-4面一覧表参照)
https://cdn.goope.jp/176510/220714142329-62cfa851b8f0b.pdf
★6月の新規入国者 ベトナムと中国が各1万人超
出入国在留管理庁の速報値によれば、今年6月中に日本へ新たに入国した外国人の総数は既報の通り9万4419人だが、その出身国(地域)別内訳が判明した。ベトナムが1万4638人で5月に次いで最も多く、中国(1万2751人)、米国(8351人)、韓国(7678人)が続く。さらにインドネシア(5996人)、ネパール(5179人)、フィリピン(5117人)、ミャンマー(2883人)、タイ(2160人)の順となっている。
なお、上記は全ての在留資格者を合わせた総数で、この内、留学生の入国者は1万2950人。6月は留学生の入国シーズンではないこともあって、「短期滞在」者が3万9124人と特に多かった。
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