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2023-07-10 15:29:00

 

厚生労働省は今年度の「介護福祉士国家試験」について、日程を官報に公示した。筆記試験は来年(令和6年)128日、実技試験が同33日で、いずれも日曜日に行われる。合格発表日は同325日。

 

筆記試験は全35都道府県、実技試験は東京都と大阪府で実施される。経済連携協定(EPA)に基づく東南アジア3か国からの外国人介護福祉士候補者に加え、外国籍の受験者については、申請すれば、通常の問題のほかに、全ての漢字にふりがなが付記された問題用紙を配布する等、受験上の配慮が行われる。受験申込期間は今年89日から98日までと比較的早い。同時期は教育機関の多くが夏季休暇中のため、受験予定者は出願を忘れないよう注意が必要だ。

 

※昨年度は新卒留学生千人超が合格

 

「介護福祉士国家試験」は日本の専門学校や大学等、養成施設で学んだ留学生らが卒業後、公私の機関で介護業務に従事する際に原則として合格が求められており、出入国在留管理庁に就労を目的とした在留資格変更許可を申請する際には、同試験の受験票(登録後は介護福祉士登録証)の提出が必要だ。

 

今年1月に実施された前回の「介護福祉士国家試験」では、養成施設ルートで受験した新卒(予定)留学生が2151人に上り、この内半数を超える1083人が合格している。

 

★夏の間に感染拡大の可能性指摘、「第9波」への言及は避ける

 

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードは77日に開催した会合で、直近の感染状況に対する評価を行った。沖縄県で定点当たり感染者数が高止まりしているほか、全国的に新規入院者数と重症者数が増加傾向にあると分析した上で、夏の間に一定の感染拡大や医療提供体制への負荷が生じる可能性を指摘。幅広い医療機関で引き続き、新型コロナ患者に対する医療体制への移行を進めていくとした。

 

新型コロナをめぐっては、75日に日本医師会の幹部が「現状は(感染)第9波と判断することが妥当だ」と述べたが、加藤勝信厚生労働大臣は同7日の会見で「政府として、例えばこの波がいつからいつでという定義をしているわけではない。波に関する言及は差し控えたい」と語り、

アドバイザリーボードの現状分析でも「第9波」には言及しなかった。

 

一方、海外からの入国者に対して実施されている入国時感染症ゲノムサーベイランスについて厚労省は、5月分(全面的な水際緩和後の58日以降31日まで)の解析結果を公表した。5空港において、コロナに類似した有症状者で任意の協力が得られた114人の内、新型コロナ陽性が確定したのは71人だった。系統別では、国内でも主流となっているXBB系統が多数を占める。

 

★特定技能人材の受入れ促進へ キルギスと協力覚書を交換

 

政府は中央アジアのキルギス共和国との間で、特定技能の枠組みによる外国人材の受入れを加速させたい意向だ。76日に両国の政府関係者が、協力覚書を交換した。覚書では、双方が適正な送り出しと受入れ体制を確保するため、悪質な仲介業者を排除するための情報共有や問題是正に向けた協議、試験等における協力について細かく定めており、運用開始から2年後には枠組みの見直しを行うとしている。

 

法務省によれば、昨年末時点でキルギスから来日し在留資格「特定技能」で就労している人はのべ27人で、介護分野がほぼ半数(14人)を占めるほか、建設(7人)、外食業(3人)、ビルクリーニング(2人)等に従事する。絶対数は少ないものの、中央アジア諸国の中ではウズベキスタン(16人)を上回り最も多い。

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