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国内外で実施される日本語試験の中で最大規模の受験者数を擁する日本語能力試験(JLPT)を、国際的な言語評価の共通指標であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に対応させるための検討が進んでいる。試験の実施元である日本国際教育支援協会等は昨夏、JLPTの試験結果にCEFRレベルの参考表示を追加する計画を明らかにしたが、このほどその具体的な手続きのプロセスが明らかになった。
CEFRは欧州域内の言語学習・教育における共通評価の枠組みとして定着しており、日本の文化庁は2021年時点でこれを参考に策定した「日本語教育の参照枠」を公表済みだ。今後は同参照枠をCEFRに直接対応付けすることにより、JLPTを始めとした日本語試験の国際的な位置づけが明確になることが期待されている。例えば「JLPTのN3を受験し、××点を取得した受験者は、CEFRレベルではB1到達に相当する」というような関係性を明らかにし成績表にも記載することにより、日本語試験の受験者がグローバルな場でも自らが取得した資格レベルを活かせるようになることが見込まれる。
今回、同協会ではJLPTをCEFRに対応させるための手順を公表した。JLPTの得点上にCEFRの境界点を設定する「基準設定」の手続きが柱となり、学習者や受験者、言語教育の専門家ら10人以上の専門家で構成されるグループが検討作業に携わる。基準設定にあたっては問題の難易度や正答率など、試験問題をベースに合否の境界を定めていく方法のほかに、受験者中心の立場から試験の得点を基準とする方法もあるといい、どのアプローチを採るかに関する検討が行われている。
現状では特定技能外国人や新たに創設される育成就労制度で対象者に求める日本語能力に関し、CEFRを参考にした「日本語教育の参照枠」の基準が、JLPTの基準等と共に併記されるなどの例があるが、日本語試験をCEFRに直接対応付けした報告例はまだ少ない。国内外で最もスタンダードな日本語試験と位置付けられるJLPTの対応付けに向けた議論の帰趨は、他の日本語試験にも相応の影響を及ぼしそうだ。
日本国際教育支援協会等では今後慎重な検討を進め、2024年度中にもJLPTのCEFR対応付けに向けた正式な手続きを行う予定で、2025年度の第1回試験(7月試験)以降は、各レベルの総合得点に対応するCEFRレベルが、成績表に参考表示されるようになる見通しだ。
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