インフォメーション
~2025年度卒業予定者の採用活動ルールを申し合わせ~
国公私立大学の代表者らで構成し、学生の就職活動のあり方を検討・協議する就職問題懇談会は、2026年4月入社組(2025年度)の卒業・修了予定者に対する就職(採用)活動の開始時期について申し合わせを行い、各教育機関に通知した。学生が学業に専念し安心して就職活動に取り組めるよう、これまで同様、▶企業説明会の開催等広報活動の開始を卒業・修了前年度(2025年)の3月1日以降、▶採用面接等の採用選考活動を同6月1日以降、▶正式な内定日を同10月1日以降、とする方針の順守を求めており、今後、各経済団体等に対しても要請を行う。
一方で、同通知では2025年度以降の大学卒業・修了予定者の内、大学が企業または地域コンソーシアムと連携して実施する専門活用型のインターンシップを通じ、高い専門的知識や能力をもつと判断された対象者に関しては、6月より早いタイミングで採用選考プロセスに移行できるとする方針も示されている。
企業側では日本経済団体連合会(経団連)が、昨年4月に出した「インターンシップを活用した就職・採用活動日程ルールの見直しについて」において同様のスケジュール感を打ち出した中で、従来の新卒大量一括採用の枠組みでは、高い専門的知識・能力を持った学生や外国人留学生の専門性が十分に評価されず、企業もそうした人材を適切に採用できていないとの現状認識を明らかにしていた。
※留学生等を対象とする採用選考の取り組みも求める
上記と併せて就職問題懇談会では、昨今、国際的な人材獲得競争が展開される中、日本人の海外留学者や外国人留学生が就職活動で不利になるとの認識が生じないよう、こうした層を対象とする採用選考等の取り組みを各企業の必要に応じて行うなど、多様な選考機会の提供に努めるよう企業側に求める方針だ。
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