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今年行われた介護福祉士国家試験で、新卒留学生の合格者が計957名だったことが、厚生労働省のまとめで分かった。昨年(963名)と比べると、実数ベースでは6名の減少となる。留学生の受験者数(2000名)に占める合格率は47.9%で、5割を割り込んだ。昨年の試験では、受験者数1843名で合格率は52.3%だった。
全国にある介護福祉士養成施設の内、新卒留学生から最も多くの合格者を輩出したのは大阪キリスト教短期大学の40名で、専門学校アリス学園(38名)、大阪社会福祉専門学校(35名)、大原保育医療福祉専門学校福岡校(29名)、中部学院大学短期大学部(28名)等が続く。これらを含め、留学生20名以上が合格した養成施設は、全国で計12校あった。
一方、在学時の在留資格が「留学」で、前年度までに卒業した既卒者は、今試験において1087名が受験したが、うち合格者は128名で、合格率は11.8%に止まった。(昨年は受験者数1065名中合格者数129名、合格率12.1%)。現行ルールでは、養成施設の修了時点で必ずしも国家試験に合格していなくても、介護関連職に就き働きながら再受験を目指す道もあるが、実態は現役学生と比べると合格率の低迷が続く。日本で中長期の在留を見据え介護専門職を目指す場合には、在学中の合格がカギとなりそうだ。
また、養成施設ルート全体の合格者数(日本人受験者含む)では、江戸川学園おおたかの森専門学校と大阪社会福祉専門学校、中部学院大学短期大学部の3校が共に50名で最多となったが、この内、新卒者に限定すると中部学院大学短大(50名)が全国トップだった。
なお、上記以外も含めた「第37回介護福祉士国家試験」の全受験者数は7万5387名で、合格者数は5万8992名、合格率は78.3%だった。昨年比で受験者数は792名増えたが、合格者数は逆に2755人減少し、合格率も4.5ポイント下がって78.3%となっている。
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