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2025-07-11 11:22:00

岩屋毅外務大臣は710日、マレーシアで開催中の国際会議に出席した際、ASEAN(東南アジア諸国連合)との日・ASEAN外相会議に臨んだ。双方は2023年に東京で行われた日本ASEAN友好協力50周年特別首脳会議で打ち出した共同ビジョン・ステートメントに沿う形で、具体的な協力関係が進展していることを評価した。

 

共同ビジョン・ステートメントでは、3つの柱の一つとして双方が「世代を超えた心と心のパートナー」を目指す方針を掲げている。特別首脳会議後の具体的な進捗状況に関し、岩屋大臣は、①今年度末までに現地の日本語教師助手ら577名以上を派遣予定の「日本語パートナーズ」、②ASEAN元日本留学生評議会を通じた学生・スポーツ交流や「東南アジア青年の船」などの青年交流、③ASEAN域内の若手政府職員がASEAN事務局に派遣される「アタッチメント・プログラム」修了生を日本の修士課程に受入れる事業、など幅広い分野において、協力が着実に進展していると述べた。外務省によると、ASEAN側は日本との間で、DXGXを含む経済分野や安全保障分野に加え、青年交流を始めとする人的交流分野で協力関係をさらに強化することに期待を示したという。

 

★外国人政策で法相「ルールを守らない人には厳格対応」

 

石破茂首相が外国人政策に関する司令塔組織を新設する方針を表明したことに関連し、鈴木馨祐法務大臣は今週の会見で、「ルールを守らない方々への厳格な対応や、こうした状況に対応するための制度・施策の見直しが必要」とした上で、出入国在留管理の適正化をさらに進めていく考えを示した。「ルールを守らない」の定義については、「様々な法令に反する行為を行うこと」を挙げ、不法滞在などを念頭に、法務省として「我が国から退去させるための対応策を実施してきている」と語った。

 

一方、参院選との関連で、外国人政策が争点の一つとなり、外国人を一括りにして排外的な主張が高まることへの懸念も生まれているが、これに関し鈴木大臣は、「『外国人との秩序ある共生社会(の構築)』が重要であり、排外主義があってはならないと考えている」とも述べて、メリハリをつけた形での出入国在留管理を行っていく方針を示した。

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