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公益財団法人大学セミナーハウスは、恒例の「留学生論文コンクール」について2021年度の審査結果を発表した。同コンクールは、留学生の日本語による論文作成能力を向上させる機会を提供するとともに、日本留学の成果を発信し、国際相互理解及び国際交流を促進することを目的として2009年に設置され、以来、毎年実施されてきた。
2021年度は23大学27名の留学生から力作の応募が相次ぎ、厳正な審査の結果、受賞者が決まった。
最優秀の金賞に輝いたのは東北大学大学院医学系研究科のCHOI JEYOONさん(チェ ジェユンさん、韓国)による「感染症がもたらした差別、我々はどう向き合うべきか」で、次点の銀賞には早稲田大学アジア太平洋研究科、カン・ユンジさん(韓国)の「ウイズコロナ時代のデジタル・ディバイドの拡大とその対策」が選ばれた。百年に一度のパンデミックと言われる新型コロナウイルス感染症の蔓延を受けて、昨年度の銅賞作品に続き、コロナ禍が主要なテーマとなったのも今大会の特色だ。また最近、COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)の開催などでも注目を集めている地球環境問題をテーマに、「氷底湖と急激な気候変動」を取り上げた東京都立大学都市環境学部の張佳晏さんと、「持続可能な観光に向けた提言」について論述した琉球大学人文社会学部の張世熙さんが銅賞を授与された。
なお入賞者には賞金と賞状、参加者には参加賞として図書カードが、それぞれ主催者より贈られた。同コンクールは来年も継続開催の予定で、主催者は「留学生の皆様には、日本留学期間中にぜひとも一度挑戦していただきたい」と積極的な参加を呼び掛けている。
★2021年度:留学生論文コンクリート受賞結果
金賞:(賞金10万円)
受賞者:CHOI JEYOON(チェ ジェユン・韓国)
在籍大学:東北大学大学院医学系研究科
銀賞:(賞金5万円)
受賞者:カン・ユンジ(韓国)
在籍大学:早稲田大学アジア太平洋研究科
受賞者:張佳晏(チョウ カアン・中国台湾)
在籍大学:東京都立大学都市環境学部
論文名:氷底湖と急激な気候変動
受賞者:張 世熙(ジャン セヒ・韓国)
在籍大学:琉球大学人文社会学部
論文名:持続可能な観光に向けた提言
主催:公益財団法人大学セミナーハウス
(留学生論文コンクール審査委員長 鈴木 康司)
共催:留学生新聞