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2022-11-22 16:44:00

 

今年度2回目の日本語能力試験(JLPT)124日に迫る中、中国内における中止決定が相次いでいる。中国では当初、全国53の会場で試験が行われる予定だったが、21日までに少なくとも3分の1近くの会場が、中止を決めたことがわかった。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う「ゼロコロナ」政策によって、中国各地では厳格な外出制限や防疫措置が講じられ、現地で計画されていた様々な試験が実施できない事態が生じている。7月の第1回試験に続き、JLPTも影響が避けられそうにない状況だ。

 

これまでに判明した現地からの情報を総合すると、21日時点でJLPT12月試験の中止が決まった会場は、一部地区がロックダウン下にある広東省広州市の中山大学を始め、黒龍江大学(黒龍江省)、天津外国語大学(天津市)、四川外国語大学(重慶市)など少なくとも15会場に上る。山東省では山東大学、山東師範大学、山東科技職業学院の全3会場が、試験の取りやめを決めた。このほか、信息工程大学(河南省)、南昌大学(江西省)、中南林業科技大学(湖南省)、海南大学(海南省)などの地方会場も軒並み中止を発表している。

 

同日時点で首都北京市や上海市のJLPT会場では、実施予定の変更情報は出ていない模様だが、上海に隣接する江蘇省では蘇州大学、南京師範大学、江南大学の3会場が、また北京周辺でも河北師範大学(河北省)が、いずれも試験を実施しない方針を決めていて、中止ドミノは今後さらに広がる可能性もある。

 

これに先立つ今月9日、中国当局はJLPTの受験予定者が試験に参加できない事態が生じた場合に受験料を返金する手続きについて、1127日から123日までの期間内に所定のサイトから手続きを行えば、2か月後までに全額返金すると事前通知。試験中止の可能性が高まったとの観測が広がっていた。

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