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かつて清代の詩人である屈大均は木綿の花(キワタ)を評し、“高さが十丈もあろうかという木綿はまるで珊瑚樹(サンゴジュ)のようで、その花が咲けば朝焼けの空よりもさらに鮮やかなり”と詠んだ。広州人にとって、春は木綿の花を抜きにしては語れない。陽春の3月、広州では天の半分が、盛りを迎えた木綿の花で赤く染め抜かれる。最近広州の街を歩けば、どこでもお馴染みの木綿の花々が満開で、まるで空一面が夕日で赤く染まり、遥か彼方まで降り注ぐかのようだ。木綿の花は満開になると鮮やかな赤で彩られつつも、どことなく洒落て見え、散り際も変わらず赤さを保ち、萎れることなく、嶺南エリアだけにある独特な芸術作品のような趣を呈している。海殊区にある路面電車の猎徳大橋南駅で、らせん階段沿いに猎徳大橋を上ると、眼下には、路面電車と木綿の花が、同じ画面のフレームに収まる絶景が見渡せる。枝の先端まで、燃えるように鮮やかな木綿の花が散りばめられ、きらきらとアクティブに咲き誇る姿が、まさに春たけなわの情景を醸し出している。陽光の下、路面電車と真っ赤な木綿の花が交錯すると、画面は一瞬、ロマンチックでファンタジーな世界へと移り変わり、まるで架空の二次元世界へと迷い込んだかのようだ。
“十丈珊瑚是木棉,花开红比朝霞鲜”。广州人的春天,离不开木棉花。阳春三月,广州已被盛放的木棉花染红半边天。近日,走在广州街头,街坊随时可见熟悉的木棉花绽放,如漫天红霞洒满天际。木棉盛开时红艳但不俗气,落英时依旧火红不萎靡,绘出了专属岭南的画章。
在海珠有轨电车猎德大桥南站,沿着旋转楼梯登上猎德大桥往下就能俯看到有轨电车与红棉同框的画面。娇艳似火的木棉花朵缀满枝头,开得灿烂而热烈,呈现出一派春意盎然的景象。阳光下,当有轨电车与红色的木棉花下驶过,画面变得浪漫、梦幻起来,仿佛进入了二次元的世界。