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2023-06-21 11:58:00

 

~留学生など多様な人材にも実習・採用選考機会の設定を求める~

 

大学等を卒業・修了予定の学生に係る就職・採用活動のスケジュールに関して、政府は2025年度から一部を弾力化し前倒しする方針だ。すでに決定済みの24年度卒業者の扱いは、▶会社説明会などの広報活動開始が卒業年次に入る直前の31日以降、▶採用選考活動開始が卒業年次の61日以降、▶正式な内定は同101日以降、となっている。この内、インターンシップを通じて専門性が高いと判断された学生については、25年度より、3月の広報活動開始以降であれば、原則にとらわれず6月より前の採用選考活動を可能とする。具体的には、卒業年次に入る直前の春休み以降に実施され、期間が2週間以上で、就業体験が半分を超えている「専門活用型インターンシップ」が対象となる。

 

同インターンシップの実施企業には、就業体験の内容や学生に求める学修成果水準(GPA等)、採用計画等に関する情報を開示してもらう。新ルールの運用に際しては、既卒学生や外国人留学生等、多様な人材に同様のインターンシップと採用選考の機会を設けるよう企業側に要請するとしており、学生の職業選択の自由を妨げる「オワハラ行為」の防止徹底も求める。

 

すでに先月時点で、内閣官房などが各経済団体等に対しこうした方針を伝達済みで、正式には今年度末にも、関係省庁を通じて新たな就活ルールに関する要請が行われる。