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7月試験の速報値、海外は50万人超え
7月7日に行われた日本語能力試験(JLPT)の国内外における応募者数が、一回の試験としては過去最高の数となったことが分かった。試験の実施元である日本国際教育支援協会と国際交流基金がまとめた速報値によれば、日本国内が28万7558人、海外が50万6158人の総計79万3716人で、昨年7月期に比べ13.7%増えている。特に日本国内の応募者は同34.5%増で過去最多を更新。海外も7月試験としては最多の数に上った。
海外でJLPT7月試験の応募者数が多い国・地域をみると、中国(香港・マカオを含む)が対前年7月比3.1%増の17万2442人と突出している。次に多いのはミャンマー(8万4291人)だが、こちらは前年から18%減少。韓国は同38.5%増の6万6136人と、主要3か国の中で最も伸びが大きかった。
※N1応募者の割合は国内外とも18%
一方、受験レベル別では、国内外で最も応募者数が多かったのはN3の20万3907人で、N2が19万7634人、N4が17万9858人で続く。最も難易度が高いN1の応募者数は14万2470人で、内訳は日本国内が5万919人、海外が9万1551人。国内・海外ともに全応募者に占めるN1応募者の比率は18%だった。またN1とN2を合わせた応募者の割合では、日本国内が44%で、40%の海外を上回っている。
なお、上記はいずれも応募者数の速報値であり、実際の受験者数ではない。7月試験の海外実施国・地域は、今回新たに実施のヨルダン等を含め、60か国175都市となった。
※12月試験は英国カーディフなどが中止に
日本語能力試験(JLPT)は毎年7月と12月の2回、行われており、今年度の第2回試験は12月1日に予定されている。12月試験の海外実施予定国・地域の内、8月1日時点で中止が決まっている会場は、英国・カーディフ(カーディフ大学)とロシアのアストラハン(アストラハン国立大学)及びヤクーツク(北東連邦大学)。豪州における過去の実施地の内、ブリスベンは今年7月試験からゴールドコーストでの実施に変更されている。
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