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11月10日に行われた、今年度第2回目となる日本留学試験(EJU)の最終的な受験者数が判明した。実施元の日本学生支援機構(JASSO)によると日本国内で1万6607人、国外で5003人の計2万1610人が受験した。昨年11月試験に比べ、ほぼ1割増(実数ベースで1878人増)だった。増加分の内訳は日本国内が949人増(+6%)、国外は929人増(+23%)で、特に国外受験者数の伸びが顕著。EJU11月試験の受験者数が2万人を超えたのは2020年以来4年ぶりで、コロナ期からの回復傾向が続いている。
日本国内の試験地(都道県)別では、東京都が1万1496人で国内受験者のほぼ7割を占めたほか、大阪府(1584人)、京都府(886人)、福岡県(674人)の順に多い。首都圏では東京都以外に、埼玉県(338人)と千葉県(320人)、神奈川県(254人)も一定数に上る。
一方、国外では韓国・ソウルが2496人と最多で、国外受験者のほぼ半数に達した。これに次ぐ香港(882人)は前年11月試験比37%増と、国外で増加率が最も高かった。さらに、韓国・プサン(545人)、モンゴル・ウランバートル(197人)、インドネシア・ジャカルタ(184人)、台湾・台北(182人)、マレーシア・クアラルンプール(116人)を含めた計6か国・地域7都市が百人超となっている。ベトナムはハノイ(70人)とホーチミン(38人)の2都市で計108人だった。
EJUは、日本の大学等に入学を希望する外国人を主対象に、大学等で必要とされる日本語力や基礎学力の評価を行うための試験。目下、国内の大多数の大学が留学生の入学選考においてEJUの結果を活用しており、同試験の受験者数は直近1、2年間における大学等への出願者数を占う基数となる。試験の成績は12月20日に公表される予定。
コロナ禍の終息以降、留学生として新たに来日する外国人は順調に増え続けており、2024年は9月までに14万人を超えた。来年度以降のEJU受験者数も、引き続き堅調に推移しそうだ。
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