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~日本国内受験者の77%を中国出身者が占める~
11月10日に行われた今年度第2回「日本留学試験(EJU)」の実施結果が明らかになった。日本学生支援機構(JASSO)のまとめによれば、日本国内受験者(1万6607人)の出身国・地域別内訳では、中国(大陸)が1万2798人と圧倒的多数で、全体の77%を占めた。これに次ぐのが7月試験でも2番目に多かったミャンマー(966人)で、さらにベトナム(596人)、ネパール(348人)、韓国(293人)、台湾(253人)、モンゴル(246人)、インドネシア(180人)等が続く。中国は大陸以外に香港出身者も134人いる。国内EJU受験者の出身国・地域数はのべ73に上った。
試験科目別の状況(国内外全体)では、2万1072人と最も多くの受験者数を擁する「日本語」科目の平均点は、「聴解・聴読解」が102.1点、「読解」が137.6点の合計239.7点で、満点(400点)に対する平均正答率はほぼ6割と、直近数回の試験結果とほぼ変わらない。「日本語」の得点分布では、平均点を下回る180点から219点の間の得点層に全体の4分の1(5336人)と最も多くの受験者が集中しており、高得点者が全体の平均点を引き上げている構図が見て取れる。高得点層では、270点以上(6727人)がほぼ成績上位3割(31.9%)に相当する。また「日本語」科目の内、総合点数枠には含まれない「記述」の平均点は33.2点(50点満点)だった。
一方、その他学科試験の平均点をみると、主に文科系学生が対象の「総合科目」は122.2点(200点満点)、「数学(コース1/200点満点)」は95.4点で、理科系学生向けでは「数学(コース2)」が112.7点(200点満点)、また「理科(100点満点)」は平均点が高い順に、「生物」65.0点、「物理」53.3点、「化学」52.1点となっている。
EJU11月試験の受験者は本日(12月20日)より、EJUオンラインのマイページより成績を確認することができる。また各大学等からの成績照会も同日に開始された。留学生受入れ促進プログラム予約制度の結果については、年明け1月末にEJUオンラインにて通知される予定だ。
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