新着情報(最新消息)
政府は日本の大学等への入学や在留資格「留学」付与の要件となっている日本留学試験(EJU)について、日本語能力を図る共通の指標である「日本語教育の参照枠(以下「参照枠」)」と対応化させる取り組みに本格着手する。11月28日に閣議決定した今年度の補正予算案で、EJUの結果と「参照枠」の対照表作成など「多様で優秀な外国人留学生獲得のための緊急対策」に関する経費として1億円が計上された。政府が9月に策定した日本語教育推進に関する基本方針(下記)では、国の各種制度における日本語能力の要件を、「参照枠」に基づいたものとするための環境整備を行う方針が盛り込まれており、これを踏まえた措置となる。
学習者の日本語能力を測る共通の指標として設けられた「参照枠」は、国際的な言語評価の枠組みである欧州言語共通参照枠(CEFR)をベースとしており、国内で実施中の各日本語試験の判定結果における活用が当面の課題となっている。
すでに日本語能力試験(JLPT)については今年、総合得点上でCEFRレベルの基準設定が行われており、JLPTのN1は142点以上がCEFRのC1レベルで、100~141点がB2レベル、N2は112点以上がB2レベルで、90点以上111点までがB1レベル、などとされた。今年12月に実施予定の令和7年第2回試験からは、JLPTの成績表に合格者のみCEFRレベルの参考表示が行われるようになる。
一方、大学等における外国人対象の入学者選抜では、目下JLPT以上に日本語能力を測る基準として活用されているのは日本留学試験(EJU)であり、政府は、共通指標と位置付ける「参照枠」とEJUとの対応付けを模索する。昨年度始まった認定日本語教育機関の認定審査においても、参照枠に対する理解や教育課程への反映が認定上不可欠の要素となっている。政府は今後、多様な日本語教育の現場で外国人受入れを進めていく上で、国際的な枠組みと連動した「参照枠」に基づく施策をより重視していく方針だ。
なお、令和7年度補正予算案には、現職日本語教員等研修プログラムの開発・実施事業として3千万円が盛り込まれた。文部科学省では同予算を活用し、「参照枠」を踏まえた教育課程編成、指導方法、評価方法等に関する研修の開発・施行を実施するとしている。
※「日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進するための基本方針」
(令和7年9月5日閣議決定)
「国内外において、また、ライフコースの全体を通じて、外国人等が自身の日本語の習得段階に応じた適切な日本語教育を受けられるようにするため、『日本語教育の参照枠』が多様な日本語教育の現場において共通の指標として用いられ、日本語教育関係者や日本語学習者がお互いの教育実践をめぐる知見を共有し連携することにより、日本語教育の質の更なる向上が図られることが重要であることを踏まえ、「日本語教育の参照枠」等を普及させるための措置を講ずる。」
【具体的な施策例】
(略)
「国内外における日本語教育が円滑に行われるよう、在留資格制度を始めとする国の各種制度における日本語能力要件等について、『日本語教育の参照枠』に基づいたものとし、制度及び教育環境の整備を行う。」
****************************************************************
