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今年11月に行われた年度内第2回目の日本留学試験(EJU)の結果が判明した。実施元の日本学生支援機構(JASSO)によれば、最終的な受験者数は日本国内が1万3990人、国外が3407人の計1万7397人。昨年度11月試験(1万3991人)との単純比較では24%(3406人)増えた。内訳では国内が約4400人増加した一方で、国外は千人強減少している。
実施地ごとの状況では、日本国内の都道府県別で東京都の受験者が9679人と最も多く、大阪府(1209人)、京都(865人)、福岡県(637人)等が続く。国外は韓国での受験者数が群を抜き、ソウル(1807人)とプサン(400人)を合わせ2207人だった。台湾・台北は199人、香港は149人にとどまった。
また日本国内の受験者を出身国・地域別でみると、中国が1万1644人と全体の83%を占めていて、他ではベトナム(588人)、韓国(233人)、台湾(205人)、ネパール(194人)、香港(175人)などとなっている。
※「日本語」平均点は245.7点、成績上位3割は280点以上に
各試験科目別の平均点では、受験者数が1万6943人と最も多い「日本語」科目(聴解・聴読解/読解の合計で満点400点)は245.7点だった。得点分布によれば、受験者中最も該当者が多いのは220-229点の層(1083人)で、そこからやや上下の枠を広げた200-239点までの得点圏に受験者の4分の1(4135人)が集中している。「日本語」科目で成績上位3割に該当するのは、概ね280点以上のラインで、該当する受験者数は5158人となる。またこれとは別に判定される記述問題(満点50点)の平均点は34.5点で、最も多い得点層も35点だった。
また「日本語」以外の科目の平均点では、主として文科系志願者が受験する「総合科目(満点200点)」が124.5点で、「数学コース1(満点200点)」は95.5点。「数学(コース1)」は正答率が5割を割り込んだ。理科系受験者を主対象とする「数学コース2(満点200点)」は110.3点で、「理科(各科目共満点100点)」は平均点が高い順に、「生物」65.3点、「物理」54.2点、「化学」50.2点となっている。
EJUの結果判明を受けて、来年4月に大学や専門学校への入学を希望する留学生らは、年明け以降の入試に向けて再始動することになりそうだ。
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