インフォメーション
加藤勝信厚生労働大臣は15日の会見で、同日、新型コロナウイルス対応について関係閣僚が協議した際に、岸田文雄首相から医療現場の逼迫を解消するための対応を指示されたことを明らかにした。具体的には新型コロナの感染症法上の位置づけを、結核やSARS等と同じ「2類相当」から、季節性インフルエンザ並みの「5類相当」へと変更し、現在行われているコロナ患者の全数把握を見直すことが念頭にあり、首相はこれらに関して、関係者との調整を踏まえ、「結論をしっかり出していく必要がある」と述べたという。
直近の感染状況について加藤大臣は「全国的に大変高いレベルでの感染が継続している」として、お盆休みの影響と合わせ、現在夏季休暇に入っている学校が今後再開されるにあたり、感染状況の推移をしっかりと注視していく考えを示した。
★中国内のJLPT12月試験 今週18日より事前登録受付を開始
12月4日に国内外で行われる日本語能力試験(JLPT)に関して、中国内における出願日程や会場などが正式に発表された。
現時点で予定されている試験会場は、北京市、上海市、広東省など23の省・直轄市・自治区の61か所で、会場はいずれも大学等の教育機関となっている。地域別で設置会場が多いのは江蘇省(9か所)、浙江省(6か所)、遼寧省と広東省(各5か所)などで、首都北京市と上海市には各4か所ずつ設けられた。ただ実施元は、今後の新型コロナウイルス感染症に対する現地の対応次第では、試験が中止される可能性も排除できないとしている。
出願申込は受付開始日がレベル別に分かれていて、N1の出願は8月24日から、N2は8月25日14時から、N3~N5は8月26日から、(各14時より)それぞれ開始される。いずれも締め切りは9月1日14時。応募者は出願に先立ち、個人情報と写真を事前にオンライン登録しておく必要があり、こちらは8月18日より受け付け
今年7月の一か月間に空港検疫で確認された新型コロナウイルス感染症の陽性者数が830名だったことが、厚生労働省のまとめで分かった。国籍別の内訳は日本国籍者(帰国者)が354名、外国籍者が476名となっている。前月の6月は日本国籍者165名、外国籍者273名の計438名だった。日本国内におけるオミクロン株BA.5系統の感染拡大と並行して、入国時点で陽性が判明する人の数も前月よりほぼ9割(89%)増加している。
政府は6月から追加の水際緩和を行い、一日あたりの入国者上限数引き上げとセットで、入国時の「全員検査」をやめ、コロナ流入リスクが低い「青」区分の国・地域について入国時検査と入国後待機の両方を不要とした。一方でややリスクの高い「黄」区分の国・地域からの入国者も、ワクチン3回接種を条件に、「青」区分と同様の扱いとなっている。
したがって、6月以降の空港検疫における陽性者数は入国者全体ではなく、入国時検査が必要な「赤」区分と、ワクチン接種証明書が提示できない「黄」区分の国・地域からの来日者の状況のみが反映されていることになる。水際緩和直前の5月1か月間における空港検疫の陽性確認者は、日本国籍者1759名、外国籍者1111名の計2870名だった。
現在、留学生の来日者数が多い国・地域では、中国、ネパール、韓国、台湾等が「青」区分にグループ分けされていて、「黄」区分の対象は、ベトナム、スリランカ、インド、ウズベキスタン、パキスタン、エジプト等となっている。
★「検査・陰性証明書の提出に配慮を」 厚労省会議も徹底求める
厚生労働省の専門家会議(アドバイザーリーボード)は3日の会議で、最近の新型コロナ感染状況に対する評価を行い、当面必要な対策について議論した。会議後に出された基本的な考え方では、新規感染者数が高止まりする中で保健医療提供体制の確保が重要として、病床や発熱外来のひっ迫回避に向け、「職場・学校等において療養開始時に検査証明を求めないことの徹底」を求めた。
文部科学省はすでに、大学、専門学校等の教育機関等に対し、同様の方針を文書で通知しており、陽性者や濃厚接触者が療養を開始する際や待機終了後の復帰時に、事業所や学校等が従業員・学生等に対して追加の検査結果及び陰性証明書等の提出を求めないよう、配慮を要請している。
同通知では、やむを得ず証明書を求める必要がある場合でも、教職員や学生らが自ら撮影した検査結果の画像や療養証明書で代替するよう促した。
※BA2・75系統など新たな変異株の動向把握へ 「監視の継続」が必要
一方、新型コロナ変異株については、BA・5系統のほかに6月以降、インドを中心に報告されているBA2・75系統の検出が日本国内でも確認されているが、アドバイザーリーボードが打ち出した対策では、動向把握のため、諸外国の状況や知見の収集分析と、ゲノムサーベイランスによる監視の継続が必要だとしている。
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~中教審・大学院部会、近く中間とりまとめへ~
中央教育審議会(文科大臣の諮問機関)は先月開いた大学院部会で、中間とりまとめ案の策定に向け、人文科学・社会科学系の大学院教育に関する方向性について議論を行った。末松信介文部科学大臣は8月2日の会見で、「不確実性の高い現代において、新たな生き方の視点や価値観を提供する人文科学や社会科学分野の重要性は一層高まっている」一方で、同分野を修了した高度人材の日本におけるキャリア形成については「未だ限定的だ」と述べ、その支援は「大変難しい課題だと認識している」と語った。
末松大臣は大学院部会において提起された内容として、▶大学院修了者の能力や活躍に関し、社会と大学、及び学生自身との間で相互理解が進んでいない、▶幅広いキャリアパスを念頭に置いた大学院教育や組織的な就職支援の枠組みが、十分に整備されていない、等の問題点を紹介。特に博士課程においては、学生のテーマに合致する研究指導の欠如、学位取得に要する時間の長期化(オーバードクター)等の課題が指摘されているという。
文科省では、近く予定される部会の中間とりまとめを踏まえ、人文科学・社会科学系分野を修了した大学院生のキャリアパス拡大に向けて、具体的な方策の検討を進めていきたいとしている。
※来日者の「一番人気」分野 留学生向け就職支援にも直結
人文科学・社会科学系は、来日する外国人留学生の間でも常時、専攻者が最も多い分野で、高等教育機関で学ぶ留学生でみると、社会科学分野が全体の4割近く(約7万6千人)を占め、人文科学分野(約3万2千人)を合わせれば半数を超える(2021年5月現在)。また日本学生支援機構(JASSO)のまとめによると、2020年度に大学院を修了した留学生の内、日本国内における就職者の比率は、人文科学分野が22.5%、社会科学分野が25.9%で、このほかに出身国や第三国で就職した人がそれぞれ人文科学で9.9%、社会科学で22.9%いる。ちなみに同統計は修士、博士両課程の修了者が含まれていて、修士課程修了者の中にはさらに博士課程へ進学した人もいるため、上記はいわゆる「就職率」とは異なる。いずれにせよ、実数が最も多い同分野専攻者のキャリアパス拡大に向けた支援は、留学生の就職支援にも直結する課題と言える。
★医療逼迫の回避へ 証明書の取得に対する配慮を呼びかけ
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が高止まりし、医療機関や保健所の業務が逼迫していることを踏まえ、文部科学省は陽性者や濃厚接触者等が療養を開始する際や待機期間を終えて復帰する際に、従業員・学生等に対して追加の検査結果や陰性証明書等の提出を求めないよう、配慮を要請している。所管する大学、専門学校等教育機関等に対して、すでに文書で通知した。政府の対策本部が先月29日、医療の逼迫を回避するための対策を実施するよう要請していた。
同通知では、やむを得ず証明書を求める必要がある場合でも、教職員や学生らが自分で撮影した検査結果の画像や療養証明書で代替するよう求めている。
★入国したウクライナ避難民1600人 支援大学も50を超える
日本政府がウクライナから受入れた避難民の総数が、7月時点で1600人を超えた。出入国在留管理庁のまとめによると3月2日以降7月31日までの累計は1660人となっていて、この内、すでに出国済みの者を除く1607人の内訳は、在留資格別で「特定活動」が1363人、「短期滞在」が122人、「その他」が122人。入国後の在住地域(都道府県)別でみると、東京都が322人で最も多く、神奈川県(110人)、福岡県(104人)、大阪府(91人)、兵庫県(77人)、千葉県(71人)、愛知県(68人)、埼玉県(50人)なども相当数を受入れている。
避難民の中には日本の教育機関で就学を希望する子女も一定数に上り、大学等の中にはウクライナ籍学生向けの支援策を打ち出すところが増えている。文部科学省のまとめによれば7月30日時点で、該当する支援対象者を募集中の大学が、国立12大学、公立5大学、私立18大学の計35大学ある。これらのほかに、すでに募集を終了または停止した大学が22大学あり、両者を合わせると50を超える大学がウクライナ避難民支援に名乗りを上げた形だ。
また日本語教育機関の中で、学費免除やオンライン授業の無料提供など、何らかのウクライナ避難民向け支援を実施しているところも、7月15日現在、全国で66校に上っている。
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『いつでもどこでも』 日本語を使い分ける技術が身につく!!
外国人を対象とする日本語学習教材は年々増え続けているが、最近では長引くコロナ禍を受け、SNSを使って手軽に取り組める学習ツールに関心が高まっている。留学生を中心とする若者世代がスマホ慣れしていることに加え、在宅時のオンライン学習や自由時間の割合が増え、いわゆる「隙間時間」を活用してフレキシブルに学ぶ志向が強まっていることも背景にあるようだ。一方で、普段学校で勉強している(或いは以前学んでいた)日本語と、アルバイト先や職場など日常生活の様々な場面で求められる日本語とのギャップに悩む学習者は多く、教員の間でも学習者に、状況に応じた自然な日本語を習得してもらうための指導法が課題となっている。
こうした中、中央工学校附属日本語学校(東京都北区)ではこのほど、新たな日本語教材『いつでもどこでも日本語ドア』を開発し、好評を博しているという。「いつでもどこでも」とは、文字通り時間と場所を選ばず学べるというもので、モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」を使い自分の好きな時にレッスンを受けられるオンデマンド方式だ。レッスンは全3か月のコースになっていて、内容は「面接を受ける」、「入社する」、「会社で電話を受ける」、「上司・先輩に報告する」など、就活や実際の仕事でよく使われる会話を始めとして、「友達に相談する」、「告白する」、「居酒屋に行く」といったようなプライベートの付き合いに関連した会話も豊富に盛り込んでいる。学習者にとってはこれらを通しで学ぶことにより、相手との関係性や場面によって日本語を使い分ける技術が自然と蓄積され身についていく。
全90回に及ぶレッスンは全編を通して、アンさんという女性を主人公にしたドラマ仕立てのストーリーになっていて、日常的に和製ドラマやアニメに造詣の深い日本語学習者には馴染みやすい。一日10分程度のレッスンで無理なく取り組めるほか、日本語レベルも日本語能力試験N3 程度をベースとしているので、中級レベルの幅広い学習者向きと言える。
そして何よりも本教材が異彩を放っているのは、LINEの音声機能を使ったプライベートの発音指導が受けられる点にある。レッスン後に出される宿題を学習者が録音して送れば、後で日本語教師が音声をLINEでフィードバックしてくれる。実際に利用した留学生からは「発音を間違っても先生がフィードバックしてくれるから、言葉も会話もレベルアップした」という感想のほか、就活に役立つとの声も多数寄せられているという。生きた日本語を手軽に、そしてリアルに学ぶには最適で、SNS世代にマッチした新時代の学習ツールと言えるだろう。
『いつでもどこでも日本語ドア』の受講費用は3か月(全90回)で2万9700円。一回当たりに換算すると330円だ。購入する前に教材を使ってみたい場合は、下記のホームページにあるQRコードより読み込み、友だち登録すると、2回分を無料体験することもできる。現在、9月末までの申し込みで1か月分が無料になる期間限定キャンペーンを実施中。
★『いつでもどこでも日本語ドア』ホームページ
https://www.chuo-j.ac.jp/nihongodoor.html
★問い合わせ先 e-mail:online@chuo-i.ac.jp
中央工学校附属日本語学校 03-3895-1909
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(中文)通过LINE接受日语的发音指导。为SNS世代量身定做的教材。
【いつでもどこでも日本語ドア 】帮你熟练掌握日语的区分使用技巧
近年来,面向于外国人日语学习者开发的教程越来越多,可是在世界性的新型冠状病毒肺炎的影响下,通过使用SNS的手段轻松学习的方式受到了广泛的欢迎和认可。尤其是以留学生为中心的年轻人们不仅可以熟练地使用手机,而且由于在家上网课的原因,自由时间也比以前要大大增加。随之,利用【空闲时间】的这种有弹性的学习方法也成为了现代社会的重要背景。另外,像在学校的课堂上学习的日语知识(或以前学习过的日语),在打临时工和实际工作中及日常生活中遇到的或需要使用的日语却有着很大的不同之处。这些个不同也正是日语学习者们的苦恼之处。而这一点同时也是众多日语教师们在如何根据学习者的实际情况制定教学法,和如何使他们能学到自然流畅、地道日语的一个重大课题。
在以上大环境中,位于东京都北区的中央工学校附属日本语学校,最近新研发出了新式教材,名称为【いつでもどこでも日本語ドア】。这个教材博得了大家的一致好评。【いつでもどこでも】正与名称所意,可以不受时间地点的限制,利用SNS【LINE】的方式,在自己自由的时间便可以学习的网络视频方式。课程为3个月共分为90次课。内容有【参加面试】,【入社演讲】,【在会社接电话】,【向上司,前辈汇报工作】等一些在就职和实际工作中所需要的会话情景。不仅如此,同时还设有一些如:【与朋友商量事情】,【告白】,【去居酒屋】等一些私人场面的话题。通过这些内容的学习可以使学习者们达到根据与对方之间的关系亲密度以及场面的不同来区分该如何使用日语表现形式的技巧。
在90次的课程中,主要采取的是以视频故事短片的形式来展开话题。故事短片主要是围绕一位名叫「アン」的女主人公的生活和工作来展开。这种方式很容易被在日剧和动漫等方面造诣较深或爱好者们所接受。而且一天10分钟左右的短视频内容不仅较容易吸收以外 ,具有日本语能力考试N3以上基础的学习者即可参加报名,因此具有较广泛的面向人群。与此同时,比起其他的教程来说,【いつどこ】最与众不同的一点是,利用LINE的语音机能接受来自于日语老师的,接近于私教一般的反馈信息。将作业用语音形式向老师提交后,老师同样通过语音的方式发送过来对作业的反馈。参加过体验课程的同学在访谈中提到,【即使发音不够好也能够得到老师的反馈,自己在单词的使用以及会话方式的运用等方面都得到了很大的提高】。与此同时,还有的体验者提到,【在就职活动中也起了很大作用】。可以说,【いつどこ】是一个既可以使学习者轻松学习地道的,即时的日语教学软件的同时,还是顺应于SNS时代的最方便快捷,新时代的学习方式。
【いつでもどこでも日本語ドア】的学费为:3个月(90次),总计费用为29,700日元。一次课相当于330日元。在正式报名前,如果有想参加免费体验的同学,学校准备了2次免费体验的课程。可以通过以下的学校网页或通过扫入QR二维码来进行朋友登录。这样便可以浏览示例视频。截至9月末为止报名的同学,可以参加1个月学费免费的期限限定活动。
【いつでもどこでも日本語ドア】网页
咨询邮箱: e-mail: online@chuo-j.ac.jp
中央工学校附属日本语学校 03-3895-1909
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日本国内におけるオミクロン株BA.5系統の急拡大を受けて、中国駐日本大使館教育処は7月29日、在日中国人留学生に対し、再度の注意喚起を行った。大学や専門学校、日本語教育機関に在籍中の留学生も7月後半から順次、夏季休暇に入っており、同期間中に中国への一時帰国や遠出を計画している人も相当数見込まれることから、改めて感染対策を徹底するよう呼びかけたもの。大使館によれば、管轄エリアとなる首都圏内でコロナ感染の報告があった留学生の数は、従前の一週あたり十数名から百名あまりに急増しているといい、全国での急激な感染拡大と相まって、危機感が強まっている。
大使館が留学生に呼びかけた内容では、①BA.5は感染例の多くが軽症だが感染力が強く、ひとたび感染すれば様々な後遺症も起こり得る、②留学生の感染例では、外出先で集まり飲食しているケースが多い、③今夏の日本は猛暑が続く異常気象下にあり、熱中症や水難事故も多発している、などを指摘。軽率な行動を控え、不要不急の外出や「三密」の場所を避けて、手洗い、消毒、栄養補給といった基本的な感染対策を徹底するよう求めた。
同時に、万一体調不良に見舞われたら自主的に検査を受け、感染が確認された場合には医師の指示に従い治療や待機等を行うことや、中国駐日本大使館への連絡を呼び掛けている。
★法相、技能実習制度の見直しを表明
古川禎久法務大臣は7月29日の会見で、外国人技能実習制度の本格的な見直しを行う方針を明らかにした。同制度を巡っては、実習先での暴力事件や受入れ先による不当な扱い等がこれまで度々問題となっていて、国連の人権機関からもフォローアップの対象項目に指定された経緯がある。法務省は今年2月以降、法務大臣の下に勉強会を設け、特定技能制度と併せ有識者から意見を聴取していた。
古川大臣はこれらのヒアリング等を踏まえ、人権侵害が生じやすい制度となっていることや、当の実習生にとって将来に向けたキャリアパスが描きにくい実情を把握。「国際貢献」という制度の理念と、人出不足を補うための労働力として扱われている実態との乖離が徐々に拡大したとの認識を示した上で、「着実に議論を深め、長年の課題を歴史的決着に導きたい」と制度見直しに意欲を示した。
見直しの方向性については、日本と外国人労働者の双方にとってプラスとなる仕組みを念頭に、従来の「適正化」とは一線を画した制度設計を目指すとみられる。見直し議論は、今後設置される有識者会議のもとで行われる見通しだ。
法務省のまとめによれば、在留資格「技能実習」を所持して日本に在留する外国人は、2021年末時点で27万6123人に上る。出身国・地域別では、ベトナムが全体の6割近くを占めている。
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