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今年度第2回目の日本留学試験(EJU)が、今週末11月13日(日)に行われる。実施元である日本学生支援機構(JASSO)関係筋が11日朝時点で『留学生新聞』の取材に対し明らかにしたところによれば、計画されている国内外の全ての会場で、予定通り試験が実施される見通しだ。日本国内では新型コロナウイルス感染症の第8波とみられる感染拡大が始まっているが、試験が無事行われることで、同結果を留学生選抜に活用している各大学等への影響は避けられそうだ。
実施会場は日本国内が北海道から沖縄まで全国17都道府県の25会場、国外が13か国・地域の22会場。最も多くの会場が設けられているのは国内が東京都の8会場、国外が韓国・ソウルの5会場となっている。なお、ロシア・ウラジオストクでの試験は、概要発表の段階ですでに中止されている。
JASSOのまとめによると、第2回EJUの応募者数は国内が1万7342人、国外が4611人の総計2万1953人。
★JLPT12月試験 広州の会場が「中止の可能性も排除できず」
~ロックダウンやキャンパス封鎖の影響広がる~
12月4日に中国内で予定されている日本語能力試験(JLPT)に関連して、受験予定者が試験会場の求める要件を満たせない場合や、感染拡大で外出不可となるなど試験に参加できない事態が生じた場合に、受験料の返金を申請する手続きについて現地当局が9日付で通知したが、これを受けて会場となっている教育機関等も対応に追われている。
9日(単日)の新規感染者数が中国全土の3割を占め、一部地域でロックダウン状態となっている広東省広州市では、4か所のJLPT試験会場が設定されているが、その一つである広州商学院は10日、JLPTの受験予定者に向けて、試験前の注意事項を発出した。それによると、試験会場への入場に際しては試験日前24時間以内と、直近3日間(3回)の検査陰性証明書が必要なほか、直近7日間に感染レベルが高・中度と位置付けられている地域に滞在歴がないことや、当日の体温が37.3度以下であること等を求めた。さらに同学院では、現行ルールが当面の情勢に応じたもので、今後の感染状況の推移次第では「今回の試験(JLPT)が中止される可能性も排除できない」としている。
これに先立ち、同様に感染が急拡大している河南省でJLPT会場となっている信息工程大学(洛陽市)は、当局の指示に基づき目下キャンパスが閉鎖されていて、12月の試験を正常に実施できるか否か、上級部門からの指示待ち状態であることを明らかにしている。
一方で北京市や上海市などでは現時点で感染状況が落ち着いていることから、試験の実施に影響するような情報は出ていないが、前回7月試験では急速な感染拡大により上海市等における実施が軒並み中止に追い込まれた経緯もあり、情勢は予断を許さない。中国内の受験予定者は当日直前まで、「ゼロコロナ」下で目まぐるしく動く当局の対応と、自身の健康管理の両方に腐心せざるを得ない状況だ。
中国当局の9日付け通知では、感染拡大の影響などによりJLPTを受験できない(試験会場に来場・入場できない)状況に見舞われた受験予定者については、11月27日から12月3日までの期間内に所定のサイトより手続きを行えば、2か月後までに受験料を全額返金するとしているほか、試験当日に同様の理由で受験できなかった場合はこの手続きを経ることなく返金することを謳っている。
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