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今年度の日本語教員試験で、試験や実践研修を免除される経過措置の対象となった現職の日本語教員が、「登録日本語教員」への登録を行う際に必要とされている「経過措置に係る経験者講習(以下「経験者講習」)」に関し、文部科学省が受講修了者向けに修了証の発行を開始した。
経験者講習のサンプル動画は先月15日より公開されていて、eラーニングシステムで受講が可能。同講習にはⅠとⅡの2種類があり、講習ⅠとⅡの両方を受講する場合(経過措置D-2ルート/E-1ルート)と、講習Ⅱのみを受講する場合((経過措置D-1ルート/E-2ルート))の2パターンに分かれる。どちらに該当するかは、各受講者が過去に修了した日本語教育課程の内容や民間試験の合格歴によって決まる。
受講者の中にはすでに所定の動画視聴と確認試験を終え、修了要件を満たした人が出ており、対象者には文部科学省から「登録日本語教員の経過措置に係る経験者講習修了証」の発行が始まっている。受講者が申込時に登録したメールアドレス宛に、所定のURLとログイン情報が送信された後、「修了証」電子データのダウンロードが可能となる流れだ。
登録日本語教員としての登録手続きには、日本語教員試験に合格した上で、経験者講習の修了証を試験サイトのマイページからアップロードすることが必要で、今年度のアップロードの受付は日本語教員試験の合格発表日(12月20日)以降となる予定。また本年11月に実施された試験の合格者については、同修了証の提出期限が2025年4月30日までとされている。
今後、経験者講習の修了者に対しては毎月20日に文科省で受講状況を確認後、原則として翌月の上旬に「修了証」が発行される予定だ。
※「登録日本語教員の経過措置に係る経験者講習」
経験者講習は動画視聴と確認試験で構成され、講習Ⅰは90分×5コマの動画視聴と10問×5コマの確認試験を、講習Ⅱは90分×10コマの動画視聴と10問×10コマの確認試験をこなし、それぞれ講習修了認定試験に合格することが必要。全ての動画を視聴し、各コマの確認試験と講習修了認定試験においてそれぞれ正答率70%以上で、修了条件を満たす。受講対象者は、平成31年4月1日から令和11年3月31日までに所定の課程で日本語教員として1年以上の勤務経験をもつ人。講習の修了証は、経過措置期間中の最後となる令和10年度まで、いずれの年度の日本語教員試験出願においても有効な書類として提出できる。受講料は講習Ⅰ+Ⅱが2万6400円、講習Ⅱのみが1万7600円。
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