★専門学校留学生の就職促進へ「本格稼働」2年目がスタート

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2024-07-02 11:56:00

～「外国人留学生キャリア形成促進プログラム」の申請開始！ 8月10日まで～

外国人留学生のキャリア形成促進を目的に、質の高い教育を行う専門学校の学科を文部科学大臣が認定する「外国人留学生キャリア形成促進プログラム」について、文部科学省は今年度の申請受付を開始した。認定課程を修了した留学生は在留資格変更許可の要件が従来よりも柔軟に判断され、卒業後に以前よりも幅広い分野で就職できる可能性が広がる。同制度がスタートした昨年度は188校の475学科が認定されたが、認定が年度末までずれ込んだ影響により、2023年度卒業者には実質的な恩恵が及びにくかった。早くも始まる制度2年目からは、本格稼働による政策効果が期待されている。今年度の申請期限は8月10日まで。

同プログラムの申請にあたってはまず、企業等と連携し職業に必要な実践力と専門的能力を育成する「職業実践専門課程」として、文科大臣がすでに認定済みの課程であることが前提となる。このほか、▶認定を受けようとする専修学校設置者の経常収支がゼロ又はプラス、▶外国人留学生の在籍管理に関し不適切な事情がない、▶日本社会の理解促進に資する授業を300時間以上開設、等をクリアする必要があるほか、認定を受けようとする学科の在籍学生中、留学生の割合が原則2分の1以内であることも求められる。

ただ後者の要件については、同学科修了者の直近3年間の平均就職率が9割以上の場合には、留学生割合が2分の1超でも申請が可能だ。この際の就職率については「当該年度の卒業者数から、国内の大学等への進学者数を除いた者」を母数として、就職者数の割合を算出することが、今年度の規程に盛り込まれている。

また就職者数の中には、卒業後に継続就職活動を行い就職した者も含めることができるが、申請年度の5月1日現在をベースとする。これまで留学生の受入れ実績がない学科等は申請できないが、直前の3年間に受入れている場合は申請が可能だ。

「外国人留学生キャリア形成促進プログラム」では、留学生が卒業後に在留資格を「技術・人文知識・国際業務」または「特定活動告示46号」に変更することを想定しているため、職業的技能や資格の修得が主となる介護福祉士、美容師、調理・製菓等の分野（4年制未満）の学科は原則として申請の対象外となる。マンガ、イラストレーション、音楽、声優・俳優、ダンス、エンターテインメント等も該当性が低いとされている。ただこれら分野でも、経営など学術上の素養を背景とする専門的知識の習得を行う学科については、個別審査により認められるケースがあるという。

出入国在留管理庁（入管庁）は今年2月に発表した在留資格「技術・人文知識・国際業務」に関するガイドラインで、「外国人留学生キャリア形成促進プログラム」を修了した者について、「質の高い教育を受けたことにより、修得した知識を応用できると考えられることから、専攻科目と従事しようとする業務との関連性について、柔軟に判断する」方針を打ち出した。目下、専門学校を卒業した留学生は、就労を目的に在留資格変更許可を申請する際、原則としてこの関連性が相当程度必要とされている。

なお、今年度の申請にあたっては、2023年度のプログラム認定校としてすでに認められた学科については改めて再申請等の必要はなく、文科省が以後予定しているフォローアップで実施状況を点検する。同プログラムは入管庁等との協議に基づいて審査が行われており、万一認定後に在留管理上の問題等が報告された場合には、認定が見直される可能性もあるという。

文部科学省関係者は『留学生新聞』の取材に対し、今年度の認定学科を決定する時期について、「具体的にいつまでと区切っているわけではないが、可能な限り年内に、できるだけ早く決めたい」と述べた。

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【外国人留学生キャリア形成促進プログラム認定課程のある専門学校】

★日本電子専門学校　

https://www.jec.ac.jp/

★日本工学院専門学校

https://www.neec.ac.jp/

★中央工学校

https://chuoko.ac.jp/

★専門学校東京工科自動車大学校

https://car.ttc.ac.jp/

★東京未来大学福祉保育専門学校