★外国人留学生めぐるSNS投稿で　文科相が見解

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2025-07-17 12:42:00

阿部俊子文部科学大臣は7月15日の定例会見で、外国人留学生をめぐる最近のSNS投稿などについて文部科学省としての見解を示した。

ソーシャルメディアなどでは、最近、外国人留学生を対象とする奨学金の支給に対し批判の声が上がっており、「中国人留学生を優遇する制度がある」等、事実に基づかない虚偽投稿も拡散されている。これに関し阿部大臣は、「文部科学省においては多様な国及び地域から優秀な外国人留学生を受入れるための各種支援制度を設けているが、特定の国籍を優遇した支援は行っていない」と述べた。また外国人留学生の受入れについては「大学等における多様性、流動性を高めるものであり、日本人学生と外国人留学生が共に学ぶ環境は、わが国のグローバル人材育成を進める上で重要」として、引き続き支援制度の趣旨や内容等に関し正確な情報発信に努めていく方針を示した。

※外相、「外国人への差別・分断を煽る言説」に苦言

一方、岩間毅外務大臣は同日の会見において、今週末行われる参院選で外国人政策が焦点の一つとなり、外国人在留者らに対する規制強化を主張する政党があることについての見解を問われ、「基本的には日本は、世界に開かれた国でなければならないと考えている。いたずらに外国人への差別や分断を煽るような言説はいかがなものか」と語った。

その上で岩間大臣は、様々な議論がある中で「あくまでも『秩序ある外国人との共生社会』をつくっていくことが大切だ」として、この日内閣官房に設置された新たな共生社会推進室に外務省も参画し、関連する施策に取り組んでいく考えを述べた。

★「日本留学AWARDS」大賞を発表、拓殖大が殿堂入り

日本語学校の教職員が「留学生に勧めたい進学先」を選出する2025年「日本留学AWARDS」の最終的な受賞結果が、7月11日にオンラインで発表された。大学、専門学校で受賞校としてノミネートされていたのべ50校の中から、部門ごとに東西地域で各5校ずつ、計10校をトップ校（大賞）として選出した。

主催する日本語教育振興協会（日振協）によると、今回大賞を受賞したのは、国公立大学部門で筑波大学と大阪大学、私立大学理工系部門で東京理科大学と立命館大学、私立大学文科系部門は拓殖大学と関西大学だった。この内、拓殖大学は5年連続で大賞に輝き、足利大学や横浜国立大学等に続いて、大学としては通算4校目の「殿堂」入りとなった。

また専門学校では技能・技術系部門で日本工学院専門学校と専門学校トヨタ名古屋自動車大学校が、社会・文化系部門で東京グローバルビジネス専門学校と駿台観光＆外語ビジネスカレッジ大阪が、それぞれ選ばれた。

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