★留学生受入れ予算　6億円増の256億円を概算要求

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2025-09-11 15:44:00

～奨学金制度関連は主要項目で今年度比同額を計上～

文部科学省は先にとりまとめた来年度（令和8年度）予算の概算要求に外国人留学生の戦略的な受入れに関する経費として、今年度予算比で6億円増の256億円を盛り込んだ。増額分は日本学生支援機構（JASSO）の運営費交付金や施設整備費で、外国人留学生に対する奨学金は同1億円減額の218億円となっている。

外国人留学生奨学金制度に関する主要な要求額の内訳は、国費外国人留学生制度関連が1万0700人分の176億円、留学生受入れ促進プログラム（学習奨励費）が6600人分の32億円、高度外国人材育成課程履修支援制度分が800人分の2億円。いずれも金額・対象人数共に、今年度予算と同額とした。

受入れ関連ではこのほか、ASEANやインドなどの重点地域を念頭に、学生の早期リクルートから帰国後のフォローアップまでを一体的に担う「日本留学促進のための海外ネットワーク機能強化事業」に、5億円を計上している。

また、日本人留学生の海外送り出し関連では、今年度予算比4億円増の100億円を要求した。世界トップ大学の理系博士課程への留学を推進するため、大学院学位取得型の留学形態に対する支援分を同3億円積み増し16億円とした。学部進学者も含め、学位取得型の留学分に対する支援を各100人分ずつ増やした形だ。

※「大学の世界展開力強化事業」　アジアとの交流を重点支援

一方、日本にとって戦略的に重要な国々との間で行う大学間連携の取り組みを支援する「大学の世界展開力強化事業」では、既存の採択事業とは別に、令和8年度から5年間の事業として、「アジア諸国との大学間交流形成支援」に4.7億円を新規要求する。

当初、中国、韓国との3か国で実施していたキャンパス・アジア構想をASEAN諸国にも拡大するもので、それぞれの特色を生かした国際交流プログラムの開発や、学修歴のデジタル化など大学の国際通用性につながる体制構築の取り組みをサポート。中長期的には、日本人留学生の海外留学と外国人留学生の受入れ機会を双方向で拡大する狙いがある。

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