★EJU11月試験結果を公表　「日本語」平均点は235.4点

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2025-12-18 10:39:00

今年11月に国内外で実施された日本留学試験（EJU）について、実施元の日本学生支援機構（JASSO）は全体的な実施結果を公表した。最終的な受験者数は日本国内が1万8267人、国外が6278人の計2万4545人で、昨年度11月試験比で13％（2935人）増えた。国内外の内訳では国内の1割増に対し、国外は同25％増と伸びが際立った。

各大学等の留学生向け入学者選抜で判定のベースとなる科目別の平均点では、最多の受験者数（2万3883人）を擁する「日本語（聴解・聴読解及び読解）」が235.4点で、単純比較では前年11月試験より4.3点下がっているものの、満点（400点）に対する平均正答率は概ね6割（58％）で変わっていない。「日本語」の得点者分布をみると190点から209点までの層が3086人と最も多く、さらに210－219点も合わせると全受験者の約2割（4571人）を占める。高得点者層では270点以上（7081人）が上位3割で、300点以上（4240人）は全体の17％に相当する。また上記とは別に採点される「記述」の平均点は34.3点（50点満点）だった。

一方、「日本語」以外の科目の平均点では、「総合科目（200点満点）」が122.7点で、「数学（200点満点）」は文科系受験者が主対象のコース1が98.3点、理科系受験者向けの「コース2」が109点となっている。「理科（各100点満点）」の3科目は、平均点が高い順に、「生物」64.2点、「物理」53.7点、「化学」51.9点だった。

11月試験の受験者を試験の実施地別でみると、日本国内では会場数が多かった東京都で全国の7割にあたる1万2678人が受験しており、大阪府（1969人）、京都府（899人）、福岡県（664人）等も一定数に上った。日本国内受験者の出身国・地域別内訳では中国出身者が76％（1万4044人）と圧倒的多数を占める構図に大きな変化はないが、昨年来、大学受験者が急増しているミャンマー出身者が、今年6月試験に続き千人を超えた点が特筆される（1199人）。ベトナムは762人、ネパールは342人で、さらに韓国（330人）、台湾（242人）、モンゴル（209人）と続く。

また国外の試験実施地では、今回も韓国・ソウルの受験者が3019人と群を抜き、香港（1340人）と韓国・プサン（614人）も比較的多い。このほか台湾・台北（246人）、インドネシア・ジャカルタ（234人）、モンゴル・ウランバートル（216人）も200人を超えている。ベトナムはハノイとホーチミンの両実施地を合わせて133人だった。