インフォメーション
~認定日本語教育機関は対象も「非営利」機関のみ~
日本語教育機関は現行の法務省告示機関から文部科学省が直接の所管となる認定日本語教育機関への移行が次年度より本格的に始まるが、これに際し、授業等で教材等の著作物を複製利用する際の法令上の扱いに大きな変更はないことが同省の見解から明らかになった。
一般的に他人の著作物を利用する場合には、原則として著作権者からの許諾を得る必要があるとされるが、著作権法では例外措置として「学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く)において教育を担任する者及び教育を受ける者」が「授業の過程における利用に供することを目的とする場合」には、「必要と認められる限度において公表された著作物を複製」等することができると定めている。
文科省では先に日本語教育の所管変更を踏まえ、上記の例外規定の対象について文化庁等と調整を行い、法令上「認定日本語教育機関」が、「学校その他の教育機関」に該当し得ることを確認したとしている。
但しここでいう「学校その他の教育機関」とは、組織的かつ継続的に教育活動を実施していることのほか「営利を目的として設置されていない教育機関を指すもの」が想定されており、文科省関係筋は取材に対し、認定日本語教育機関であっても設置主体が「営利法人」であれば、著作権法上の例外措置の対象とはならないと述べた。
一方で国や関係省庁が著作権法上の具体的な線引きを示す意図はないともしていて、仮に係争案件が生じた際には、民間の訴訟等による解決に委ねられることも示唆した。
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今年度から始まった日本語教育機関認定法に基づく新たな枠組みで、登録日本語教員の資格取得に必要な実践研修を担う「登録実践研修機関」と、必須の教育内容の授業を実施する「登録日本語教員養成機関」について、文部科学省は先般、令和6年度第2回目となる登録申請機関の数を明らかにした。それによると「登録実践研修機関」の申請は24機関、「登録日本語教員養成機関」の申請機関数は27機関に上った。
これに先立つ同年度第1回目の申請において、実践研修機関は申請38件中34件が、日本語教員養成機関は申請47件中40件が登録されており、別途、審査中に取下げを行った機関がそれぞれ2件と3件あった。
第2回申請の登録結果は、審査委員による審査を経て5月末に公表される見通しとなっている。
★認定日本語教育機関の認定申請に係る事前相談 申込受付中
一方、来年度(令和7年度)第1回目となる認定日本語教育機関の認定申請に係る事前相談は、4月4日から5月16日までの期間に実施されるが、その申込み受付が、今週3月3日より開始されている。受付期間は3月7日までと非常に短いので関係者は注意を要する。
認定日本語教育機関の認定申請や日本語教育課程の新設、及び収容定員の変更等の申請や届け出に際しては、手続きを行う前に必ず事前相談を受ける必要があると定められている。
予約後は事前相談日の14日前までに、申請に必要な書類を揃え、所定の電子システムを通じて日本語教育課に提出する流れとなる。
なお文科省によると、現在審査中の令和6年度第2回申請分(申請数48機関)については、4月頃に認定結果が公表される予定だ。
★EJU6月試験は3/6に出願締め切り
2025年度第1回目となる日本留学試験(EJU)は、3月6日(木)17時が出願締め切りとなる。受験予定者は期限までに忘れず出願手続きを行う必要がある。来年度実施される大学や専門学校の2026年度留学生入試を受験予定の留学生は、6月または11月に行われるEJU をあらかじめ受験しておくことが望ましい。特に受験スケジュールが早い大学の入試では、2025年6月試験までのEJU受験を出願要件としているケースもあるので注意が必要だ。
25年度第1回試験の試験日は6月15日(日)、成績公表日は7月23日となっている。
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★中国語版2025年2月15日号 配信開始!
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【主要大学の留学生募集情報】
★聖学院大学 留学生入試(出願期間3/11まで)
https://www.seigakuin.jp/admissions/exam/tokubetsu/to_03/
★静岡産業大学 外国人留学生入試(出願期間3/10まで)
https://www.ssu.ac.jp/for-applicants/
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【留学生を積極募集中の専門学校情報】
★日本健康医療専門学校
★東京未来大学福祉保育専門学校 留学生の皆様へ
https://www.sanko.ac.jp/tokyo-fukushi/abroad/
★東京外語専門学校
★日本電子専門学校
★中央工学校
https://chuoko.ac.jp/event_onlined_intl/
★日本工学院専門学校
★専門学校 早稲田国際ビジネスカレッジ
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~2026年度第1回試験から適用へ~
日本学生支援機構(JASSO)は、2026年度から日本留学試験(EJU)の基礎学力科目に適用される改訂版シラバスを正式決定した。昨年来、大学や日本語教育機関等の関係機関から聴取した意見も踏まえ、検討を進めていた。改訂されるのは「理科」、「総合科目」、「数学」の各科目のシラバス。2023年度より日本の高等学校で実施済みの新たな学習指導要領を反映させた形だ。
EJUの基礎学力科目は、日本の大学等において教育指導を受けるにあたり必要とされる専門分野の基礎的な学力を測定するもの。改訂版シラバスではまず「数学」に関し、文科系学生が主対象の「数学(コース1)」は「数学Ⅰ」及び「数学A」を、理科系学生が主対象の「数学(コース2)」は「数学Ⅰ」、「数学A」及び「数学Ⅱ」、「数学B」、「数学Ⅲ」、「数学C」を、それぞれ出題範囲とした。
「総合科目」では出題内容に関する実質的な変更はなく、指導要領に合わせて既存項目の一部表記を変更したほか、新たに大項目や中項目が追加されるなどしている。同様に「理科」も「物理」、「化学」、「生物」の3科目共に、学習指導要領に合わせた構成・順序の変更や軽微な修正のみとなる。
JASSOでは改訂版シラバスについて、2026年度の第1回試験(6月試験)から適用する方針だ。なお「日本語」科目のシラバスは現状のままで変更されない。
※日本留学試験(EJU)基礎学力科目 2026年度以降のシラバスはこちら↙↙
日本留学試験 理科(物理)シラバス(2026年度第1回試験の出題から適用)
日本留学試験 理科(化学)シラバス(2026年度第1回試験の出題から適用)
日本留学試験 理科(生物)シラバス(2026年度第1回試験の出題から適用)
日本留学試験 総合科目シラバス(2026年度第1回試験の出題から適用)
日本留学試験 数学シラバス(2026年度第1回試験の出題から適用)
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最多の中国は4.3万人、急伸ネパールが3.5万人に
2024年の1年間に「留学」の在留資格を取得して新たに来日した外国人は、過去最高の2022年とほぼ同水準となる16万7087人に達したが、その出身国・地域別の構成内訳が判明した。
実数で最多となる中国(大陸)からは、前年比9%増(3601人増)の4万3785人が留学生として新規入国している。この数は、コロナ禍期直前の2019年水準(約4万7千人)にほぼ匹敵する。日本語教育機関で学んだ後、大学・大学院への進学を目指す学生が多数を占めており、特に水際対策が撤廃されて以降は3年続きで中国出身者の回復傾向が顕著で、主要大学の留学生入試は競争率の高止まりが続く。状況が大きく変化しない限り、2025年も中国からの来日者数は順調に推移しそうだ。
これに肉薄しているのが近年猛烈な勢いで急増中のネパールで、昨年の留学入国者数は前年比5割増の3万5061人となった。増加の規模は直近の1年間だけで約1万2千人に達していて、国・地域別で最多だ。また前年比の伸び率が最も高かったのは4番目に多いミャンマーで、同8割増の1万3583人とほぼ倍増に近い。非漢字文化圏からの来日者の中では、大学への進学意欲が特に高い傾向にある同国出身者は、2026年度以降の留学生入試戦線でも注目を集めそうだ。
留学生数で中国、ネパールに次ぎ3番目のベトナムは2割増の1万6404人が新たに来日しており、一時の日本留学ブームは終息したものの引き続き堅調さを保つ。スリランカは16%増の6223人、台湾は6%増の5417人で増勢を維持した。これらと同規模の国では、ほかにバングラデシュが43%増の4091人まで伸びている。韓国(6854人)やインドネシア(2898人)は前年とほぼ同水準だった。
一方、留学生の新規来日者数が前年比でマイナスとなったのは主要国・地域ではモンゴル(1907人)とタイ(1902人)で、いずれも約1割減。香港も、前年における急増の反動などから1303人(英香港含む)と百人強の減少に転じた。
また欧米諸国では、米国(5277人)とフランス(2502人)、ドイツ(1867人)、イタリア(1038人)からの来日者が比較的多い。この内米国は前年から3%増だが、フランスは12%増えている。
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★中国語版2025年2月15日号 配信開始!
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【年明け以降も出願できる!主要大学の留学生募集情報】
★長浜バイオ大学 外国人留学生特別入学試験要項
今年度最終D日程 出願は2月28日まで!(試験日3月11日)
★大東文化大学大学院 説明会・進学相談会(Youtube動画あり)
https://www.daito.ac.jp/education/graduate_school/admission/conference.html
★聖学院大学 留学生入試
https://www.seigakuin.jp/admissions/exam/tokubetsu/to_03/
★多摩大学 留学生選抜要項
https://www.tama.ac.jp/admissions/wp-content/uploads/2023/06/eab26b16838c3cfcb49f63cf0e4ac048.pdf
★静岡産業大学 受験生サイト
https://www.ssu.ac.jp/for-applicants/
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【留学生を積極募集中の専門学校情報!】
★日本健康医療専門学校
★東京未来大学福祉保育専門学校 留学生の皆様へ
https://www.sanko.ac.jp/tokyo-fukushi/abroad/
★東京外語専門学校
★日本電子専門学校
★中央工学校
https://chuoko.ac.jp/event_onlined_intl/
★日本工学院専門学校
★専門学校 早稲田国際ビジネスカレッジ
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~成績書類への参考表記は今年12月試験より開始~
日本語能力試験(JLPT)の受験結果を、国際的な言語評価の枠組みである欧州言語共通参照枠(CEFR)に当てはめ、受験者らが参考とすることができるようにするための枠組みが動き出した。JLPTの実施団体である日本国際教育支援協会と国際交流基金は、レベルごとの対応付けの方法や成績書類への表示開始時期等について詳細を明らかにした。
日本語能力を測る共通の指標として先に日本の文化庁は、CEFRをベースにした「日本語教育の参照枠」を設けており、各日本語試験が判定するレベルについて同参照枠の活用が目下課題となっている。
国際交流基金では昨年来、国内外の専門家が行ってきたJLPT各レベル(N1~N5)の試験問題に関する判定を踏まえ基準設定を行い、JLPTの総合得点上にCEFRレベルの境界点を設けた。
公表された日本語能力試験(JLPT)総合得点とCEFRレベルの対応表によると、JLPT最高レベルのN1では総合得点141‐142点がCEFRのC1レベルとB2レベルの境界線とされ、これを境に100点以上141点までがB2レベルで、142点以上がC1レベルとなった。N2は同111‐112点を境に、90点以上111点までがB1レベルで112点以上がB2レベル、またN3は同103‐104点を境に、95点以上103点までがA2レベルで104点以上がB1レベルとされている。
JLPTの総合得点(180点満点)における合格基準点はN1が100点以上、N2が90点以上、N3は95点以上なので、いずれもJLPTで合格点に達していない場合にはCEFRレベルは表示されない形だ。同様に総合得点が合格点以上でも、所定の各得点区分で基準点に達していないものが一つでもあれば不合格とされるため、同様にCEFRレベルは非表示となる。
JLPT成績書類へのCEFR表示について両実施団体は、十分な周知期間を考慮し、当初予定より後ろ倒しして2025年12月試験より開始するとの方針を新たに示した。
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